- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022511157
感想・レビュー・書評
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個人的に、最近悩んでもやっとしてたことが、あれやこれや言葉になっている感じであった。
こういう本に出会えたことに感謝詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学は自由なところ。
文系の基本は本を読むこと。どんなに授業に出ていても、本を読まない人は勉強してうrことにはならない。大学とは学問を創造するところでもある。哲学の勉強は哲学科でなくても勉強はできる。 -
「人はひとりで考えていると碌なことになりません。」
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Amazon、¥957.
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Q&A方式で、読者の人生相談に哲学者が、偉人の言葉やエピソードを交えながら真摯に答えていくやり取りを書籍化したもの。
読者の相談の文面から、読者が抱えている問題の本質、背景まで、汲み取っていく能力は凄いと思った。 -
思った以上に人生相談だったが、おもしろかった
話に出てきた本をいくつか読んでみようと思った -
新幹線の4時間で読了。月並みな言い方だけど今の自分に必要な(時に苦い)言葉が多かった。
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この本を読むと、哲学とは無用の学問ではなく、世界の捉え方を学ぶ学問だということが分かる。國分功一郎さんは頭が良すぎて世間と乖離してそうなイメージを勝手に持っていたが、とても優しいことが分かる。だが同時にとても厳しいのはイメージ通り。
たくさんの読者からの相談に一問一答で答えていくが、全てが真摯。そしてとにかくテキストを大事にする。書かれていること、書かれなかったこと、ディテールから、相談の背景を読み取ろうとする。このテキストに向き合い読み解く力が、本当に信頼できる学者だと思う。 -
つまらない情報でも、ある瞬間には思考の呼び水になったり、感性のツボを刺激してくれたり、目からウロコの体験のきっかけになる。そんな思考経験が詰まった度々ハッとさせられる面白い本だった。哲学を通じてのテクストを読む訓練を、してみたくなった。翻って、自分をながめるとっかかりとしても有効なように思う。
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具体的な個々の悩みに対し、常識に囚われずに只管論理と理屈で回答する様は切れ味が鋭く、心酔してしまう人もいるだろうと思う。が、ここに危険性がある。哲学者は心理学者ではないし、精神科医でもないし、カウンセラーでもない。ましてや宗教家でもない。そこを勘違いしている人は結構多い。軽い相談であれば問題はないのだろうが、時には相談者の生死に関わる事もある。実際、過激な哲学者で知られるN氏の所には精神を病んだ人々が救いを求めて集まったものの、中には自殺してしまった者もいるという。またN氏自身も命を狙われるという恐怖もあるらしい。哲学者の教祖化の悲劇である。問題・悩みの難易度によって相談相手は分けるべきある。
本書は回答時に著者の独断偏見に陥る事なく、参考書籍を多々紹介しており、ブックガイド的な役割を果たしている点がとても興味深い。(というかここに最大の価値があるような)
難点は、相談者のぺネームを連呼しながら回答するので、ちょっと読み難い所。メルマガではそれでもよかったのかもしれないが、書籍化にあたっては、すべて「相談者さん」で統一してもよかったのではないか?