偽恋愛小説家

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 497
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022511881

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛小説「彼女」に隠された殺人事件の謎を中心に、恋愛を巡って綴られる連作ミステリ。短編としての個々の物語も魅力的だけれど。恋愛小説家・夢宮宇多は殺人犯なのか、そして本物の恋愛小説家なのかというメインの謎に一番惹きつけられました。
    恋愛小説にはいっさい興味がないのですが。「偽恋愛小説」なら読みたいなあ。「彼女」に隠されたもうひとつの謎もとっても魅力的でした。夢宮先生、どんどん書いちゃってください(笑)。

  • う〜ん…
    夢センセがあまり好きじゃないかなぁ。

  • 新人恋愛小説家・夢宮宇多と新人編集者・月子が、シンデレラや眠り姫などおとぎ話になぞらえながら事件の謎を解いていく連作短編。
    事件の顛末はもちろんだけど、よく知ってるおとぎ話をまた違った切り口で解釈していくのも面白い。パターンとしては黒猫シリーズと同じだけど、扱ってるのがおとぎ話なので、こちらのほうがだいぶ取っ付きやすい。

  • シンデレラ、眠れる森の美女、人魚姫、美女と野獣。
    有名な御伽噺に沿うように起きる殺人事件。
    さらっと読めます。

  • 新人編集者と新人恋愛小説家の物語。

    新人恋愛小説家のデビュー作が盗作ではないかという疑惑が持ち上がり……。

    黒猫シリーズのように物語の解体もありつつこちらの方が分かりやすいかな?

    割りと好きでした。

  • 2014/8/1〔金曜日〕

  •  偽物、ということばに強く惹かれるのは、自分が偽物だってどこかで自覚しているからなんだろうなー、と最近。つきひフェニックスが1番好き、というのとは特に関係のないことである←
     

     読後感は、「黒猫」シリーズにそっくり。モチーフが違うだけで、切り口と構成が同じだからだろうと思う。作家と編集者の関係性も、黒猫と付き人にそっくり。それって良いことでもあるし、悪いことでもある。もうちょっと違う感じが見たいな、であるとか、このひとこれしか書けないんじゃないかな、であるとか。
     まぁ小説家なんて体験の切り売りみたいな仕事なわけで、自分自身みたいなキャラクタが物語の中に登場してくるのは仕方ないとして、そのキャラクタをどの位置に据えるかだよね。常に自分が主人公みたいな小説書いてるひとって、信用出来ないよね。幸い周りにそういうひとは居ないけど。
     とはいえなんだかんだ云っても、こういうお話は好きで、よく出来ているなぁとも思うので☆3.5、四捨五入して☆4です。

  • 4編の短編を通じて最後にはより大きな謎が解き明かされるというパターンのミステリなんですけど、一つ一つの短編の謎解きがちょっとアクロバティックで説得力に欠けます。

  •  

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2021年 『使徒の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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