頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022511980

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】社内の人間関係や争いにやきもきするのは、時間とエネルギーの無駄。人間の負の感情にとらわれず、淡々と成果を出す。それがグローバル人材の最低条件だ。人間関係に悩むすべてのサラリーマンにおくる画期的仕事論。

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    非戦の書。
    要するに、「他人をなめるな」、そして、「アホとではなく、自分とたたかえ!!」という一言に尽きる。
    いや~おそろしい。
    本著では他人の事を「アホ」と称しているが、人間の悪意や憎しみに満ちた「しっぺ返し」のバイタリティほど怖いものはないと思う。
    いちいち相手にしていられないという余裕ではなく、相手にしてしまうと凄まじいダメージを負ってしまうという恐怖感があるよね・・・・

    ガンジーじゃないけど、「非戦」という事は非常に大切ですね。
    窮鼠猫を嚙むとも言いますし、相手がその「窮鼠」とは限らないわけで。

    どれも参考になったが、中でも個人的に一番心に響いたのはこの一文。
    『人生で一番大事な素養は「忍耐力」である。』
    自分自身、小さなプライドを守る為に損してしまっている事が本当に多い・・・・
    あと、「腐るのは最大のムダ」ってのと、「戦うならアホとではなく自分と戦え」っていうのも心に響いた。
    最近腐っちゃっているからなぁ・・・・

    30オーバーで、これから大成するつもりも一切ないけれど、毎日を楽しく過ごしやすく暮していくためにも、「頭にきてもアホ(他人)とは戦わない」ようにしていこうと思いました。


    【内容まとめ】
    1.いい人生を送りたいなら、善悪の判断よりも追求すべきは真理だ。
    「悪い奴は罰せられる」とは限らないし、そうさせるように仕向けるのは労力が勿体ない。
    成功者は無駄に戦わない。戦うべき時間と相手を選ぶ。
    アホと戦う無駄を知り尽くしているから成功するのだ。

    2.自信のある時こそ、自信のある人こそ、謙虚にそして危機感を持って物事に対応すべき!
    自信家の人間のやる行為は、明らかに逆効果な場合が多い。
    加えて、自信家はどんどん脇が甘くなっていく。今まで成功してきた経験が次への準備を怠らせるからだ。
    また、未来の想定も甘くなりがちだ。

    3.この世の中、自分がコントロールできることは意外に少ない。
    だから、「自分がコントロール出来ることだけに時間もエネルギーも集中すべき」である!

    4.蒸し返して傷を大きくするな。
    サンクコストで割り切れ。
    サンクコストとは、簡単に言えば「覆水盆に返らず」ということだ。
    いったん失敗をしたら、その時点で出血を止めておくべきである。過去にこだわり、追加の投資をして傷を深めてしまうことは、さらに愚かな行為となる。

    5.空手より合気道
    正面からの力のぶつかり合いではなく、相手の力を使って相手のバランスを崩し、こちらの有利な体勢に持っていく。そして、お互い怪我をしないよう決着させる。
    相手の攻撃にやられているフリをすればいい。
    反撃をするガッツなど微塵にも見せず、「やられた」「勝てません」という姿を見せる。
    ライバルへの仕返しは、相手の力を利用してこちらにメリットがある事を実現してしまうようにした方が建設的だ。
    一時の感情に振り回されるべきではない。

    6.人生で一番大事な素養は「忍耐力」である。
    成熟したビジネスパーソンになるためには、リアクションを起こす前にじっくりと受け止めて考えるようにすべきだ。
    まず何よりもこの癖をつけよう。

    7.本当に頭のいい人とは?
    本当に大切な力。それは「相手の気持ちを見抜く力」、「相手の気持ちを理解する能力」である。
    頭のいい人は、世の中に掃いて捨てるほど沢山いる。たしかにそれなりの価値があるが、絶対的な価値ではない。
    真の叡智、他者から抜きん出るための人生における最高価値は、単なる頭の回転ではない。記憶力や発想力だけではないのだ。

    他者を怒らせずに、戦わずに、味方にしてその力を使い倒すためには、相手の気持ちを理解する力をつけないといけない!
    いくら賢くても、一人では大した事は実行できない。色んな人を巻き込み、本気で働いてもらう仕組を考えて実行しないと、画餅に終わる!
    相手の気持ちを動かしたいのなら、まずは相手の気持ちを知らないといけない。

    8.「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」
    腰を高くしていいことなど一つもない。
    腰を高くするのはキャンキャン吠える子犬と同じ。
    実力不足や気が小さいのを隠そうとする見栄っ張りな人間であり、そういった人が成功できる可能性は少ない。

    9.腐るのは人生で最大の無駄。
    タイムコストも大きく、そもそも自分の人生を生きていない。
    自分の中の「理想」、いや、「幻想」を追い求めるだけでなく、あくまで主体的に自分の目的や成長に焦点を合わせて、与えられた環境でベストを尽くすこと!
    腐ったり不満を態度に表す前に、今いる環境・組織の中で目の前の与えられたことでコツコツと実績を作り、機会を活かして成長していく姿勢を持つこと!

    10.アホとではなく自分と戦え
    時間をうまく使うためには、自分と向き合う時間をしっかりと確保する事だ。
    読書などのインプットも大切だが、そもそも自分の判断基準を持つこと、自分を知ることが重要である。


    【引用】
    p2
    ・非戦の書
    限られた資源を無駄遣いするな。
    時間もエネルギーもタイミングも、たった一度の人生を思い切り謳歌するための限られた財産である。
    それを、「アホと戦う」というマイナスにしかならない使い方で浪費するな。


    p4
    いい人生を送りたいなら、善悪の判断よりも追求すべきは真理だ。
    「悪い奴は罰せられる」とは限らないし、そうさせるように仕向けるのは労力が勿体ない。
    成功者は無駄に戦わない。
    戦うべき時間と相手を選ぶ。
    アホと戦う無駄を知り尽くしているから成功するのだ。


    p18
    今冷静に考えれば、権力にすり寄る彼らの努力は、さらに上に近づく最も大事な準備作業であり、彼ら自身不本意ながらも、「清濁あわせ飲む」覚悟でそれを積み重ねていたのかも知れない。
    むしろ、その先輩や同僚を非難するのではなく称賛すべきだったかもしれない。
    あなたがアホだと思っている人は、実は誰より賢い可能性がある。

    権力にすり寄る行為に嫌悪を感じて、そんな人たちと戦おうとしていた自分がとても青臭く、今思えば情けない。


    p24
    自信家の人間のやる行為は、明らかに逆効果な場合が多い。
    加えて、自信家はどんどん脇が甘くなっていく。今まで成功してきた経験が次への準備を怠らせるからだ。
    また、未来の想定も甘くなりがちだ。

    自信のある時こそ、自信のある人こそ、謙虚にそして危機感を持って物事に対応すべき!


    p28
    この世の中、自分がコントロールできることは意外に少ない。
    だから、「自分がコントロール出来ることだけに時間もエネルギーも集中すべき」である!


    p34
    ・蒸し返して傷を大きくするな。
    サンクコストで割り切れ。
    サンクコストとは、簡単に言えば「覆水盆に返らず」ということだ。
    いったん失敗をしたら、その時点で出血を止めておくべきである。過去にこだわり、追加の投資をして傷を深めてしまうことは、さらに愚かな行為となる。


    p38
    ・臆病なコオロギの強さ
    孫子の兵法
    「敵の10倍の戦力であれば、敵を包囲すべきである。5倍の戦力であれば、敵軍を攻撃せよ」
    →相手の5倍の力がついて初めて好戦的になるべきだ。
    戦闘的で用心深さのない個体は戦い過ぎて疲弊してしまう。また、未熟という烙印の元、他の個体から集団リンチにあって処分される運命を辿る。


    p40
    ・空手より合気道
    正面からの力のぶつかり合いではなく、相手の力を使って相手のバランスを崩し、こちらの有利な体勢に持っていく。そして、お互い怪我をしないよう決着させる。
    相手の力と衝突するのではなく、相手の力を利用してバランスを崩すこと。

    相手の攻撃にやられているフリをすればいい。
    反撃をするガッツなど微塵にも見せず、「やられた」「勝てません」という姿を見せる。
    ライバルへの仕返しは、相手の力を利用してこちらにメリットがある事を実現してしまうようにした方が建設的だ。
    一時の感情に振り回されるべきではない。


    p47
    人生で一番大事な素養は「忍耐力」である。
    成熟したビジネスパーソンになるためには、リアクションを起こす前にじっくりと受け止めて考えるようにすべきだ。
    まず何よりもこの癖をつけよう。


    p67
    ・それでも一度はアホと戦え!
    この本で言いたいのは、「無駄な戦いは華麗に避けよう」ということだ。
    アホと正面から相手するのではなく、アホの力を自分の有利なように上手に使い倒して倍返しとせよ、というのが本書のコンセプト。
    しかし、人生いつかは正々堂々とアホと正面から勝負しないといけない時がくる。
    かわすことばかりしていては、いざという時に戦い方が分からなくなるからだ。
    また、一度痛い目にあってみないと、人間は肝に銘じないもの。アホと戦うことがいかに意味がなくて無駄であり、できる限り避けるべきであるという実感も経験しておいた方がいい。


    p72
    第三章:どんな強者でも味方にする「人たらし」の技術
    ・本当に頭のいい人とは?
    頭のいい人は、世の中に掃いて捨てるほど沢山いる。たしかにそれなりの価値があるが、絶対的な価値ではない。
    真の叡智、他者から抜きん出るための人生における最高価値は、単なる頭の回転ではない。記憶力や発想力だけではないのだ。

    本当に大切な力。
    それは「相手の気持ちを見抜く力」、「相手の気持ちを理解する能力」である。
    他者を怒らせずに、戦わずに、味方にしてその力を使い倒すためには、相手の気持ちを理解する力をつけないといけない!

    いくら賢くても、一人では大した事は実行できない。色んな人を巻き込み、本気で働いてもらう仕組を考えて実行しないと、画餅に終わる!
    相手の気持ちを動かしたいのなら、まずは相手の気持ちを知らないといけない。


    p79
    要はその人のたどってきた歴史が人格になっているということ。
    どんな家庭に生まれ、どういう仕事をしてきて今その人があるのか?
    好き嫌いを決める前に出来るだけリサーチしておくことをすすめる。
    また、人相はとても大事。顔は最大の情報発信源であり、情報の宝庫である。
    考えていることと表情筋や目の動きは連動する。


    p81
    ・カーネギーの「他人を動かす三原則」
    1.非難をするな
    2.認めよ
    3.相手の欲しがるものを理解せよ

    人を動かしているのは感情がメインで、必ずしも理屈ばかりではない。頭でっかちなロジックで人を説得し、仮に論破されても相手は動かない。

    相手とやり合うのではなく、非難せず、恥をかかせず、リスペクトしながら共通点を見つけていくべきである。
    アホ相手でも全く同じで、苦手な人間にはさらに丁寧に接するべきだ。批判したり、嫌いなオーラを出してはいけない!


    p86
    ・「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」
    腰を高くしていいことなど一つもない。
    腰を高くするのはキャンキャン吠える子犬と同じ。
    実力不足や気が小さいのを隠そうとする見栄っ張りな人間であり、そういった人が成功できる可能性は少ない。


    p91
    ・困っていなくても困った顔をせよ。
    困った顔はある意味最強なのだ。
    助けを求める時は勿論、困っていなくてもそのような顔ができる人間に成功する人が多い。他人の力を利用するのがうまいからだ。

    常に勝つための努力を惜しまず怠らず、それでいて平気で困った顔をして頭を下げる。
    困った顔はするべきだ。困った人間を助けたくなるのがまた人情だからである。
    「あいつ一人の力じゃあヤバい。俺たちが手を貸してやれば難局を乗り越えられるかもしれない」と思わせれたら勝ち!!


    p120
    上司に評価して欲しかったら、上と下との付き合いでくたびれ、数字に責任を負わされているであろう自分の上司の立場になってみて、その人が何を部下にしてほしがっているのかを想定してみよう。

    また、「上司はちゃんと見ていてくれる」なんて甘い考えは捨てて、「多分気づいていない」という想定の元、しっかりとアピールすること。
    それが「報連相」である。


    p128
    ・人生で大切なのは期待値コントロール
    余計なストレスを最小限にする方法は、期待値をコントロールすることだ。
    希望や期待を完全に捨て去る必要はないが、人事に過剰な期待は抱かず、最悪の事態を想定しておけば、大抵物事は完璧と最悪の間におさまる。

    また、同時に大切なのは、「どこへ行って何になろうが、何かを得て成長してやる」という気概だ。


    p130
    ・腐るのは人生で最大の無駄。
    タイムコストも大きく、そもそも自分の人生を生きていない。
    自分の中の「理想」、いや、「幻想」を追い求めるだけでなく、あくまで主体的に自分の目的や成長に焦点を合わせて、与えられた環境でベストを尽くすこと!
    腐ったり不満を態度に表す前に、今いる環境・組織の中で目の前の与えられたことでコツコツと実績を作り、機会を活かして成長していく姿勢を持つこと!


    p158
    「人生はそもそも理不尽なもの」という現実感覚を持てば、いかなる職場にいてもストレスは大きく減らせる。
    ストレスの多い人は、何事にも過剰に期待をしている人なのだ。
    そもそもどんな社会も完全に平等ではないし、ひどくアンフェアなわけでもない。ある程度の理不尽さを受け容れて、「さもありなん」と開き直ろう。

    さもありなん【然もありなん】
    →いかにもそうであろう。 たしかにそんなことだろう。 さもあらん。


    p179
    ・突き抜けたプレゼンは、テクニックより「本気度」
    上手に自己主張するには慣れるしかない。
    人の面前で自分の思いを上手に伝えるには訓練が必要なのだ。
    人前で緊張しても、言いたい事を忘れずに、かつ理路整然と正確に、コンパクトにわかりやすく伝える訓練をしておこう。
    一番いいのはTEDやYouTubeで短時間の上手なスピーチを沢山聴くことだ。

    ただ、テクニックや資料の出来は7割くらいで丁度いい。それよりも、情熱がカギを握る!
    「どうしても伝えたい」「わかってほしい」「やりたい」という気持ちを、120?150%の本気度で伝えること。
    逆に言えば、それほどのエネルギーを投入しない事には、人の気持ちなんて動かせない。
    何度も言うが、どんなに頭のいい人間でもコンピュータとは違って、感情に支配されている。

    ただし、準備はマストだ!
    練習せずに情熱でごまかそうとするのはいけない。
    情熱が一番大事だが、練習していないプレゼンにはそもそも魂が入っていない。


    p195
    ・アホとではなく自分と戦え
    時間をうまく使うためには、自分と向き合う時間をしっかりと確保する事だ。
    読書などのインプットも大切だが、そもそも自分の判断基準を持つこと、自分を知ることが重要である。


  • タイトルは過激ですが人間関係で生きづらさを抱える日本人にとっては、1つ突破口となる内容だと思います。
    行動へと繋げるには覚悟が必要ですが、それに役立つ本です。


  • 東京で行われた勉強会が夕方に終わり、私は品川駅から名古屋駅までの帰りの新幹線に乗っていた。席はB席。幸い、隣のA席には優しい老婆が座り、Ⅽ席は空席のまま電車は品川駅を出発した。私はDVD『僕の彼女を紹介します』を見るためにPCを出し、そして休憩がてら読もうと読みかけの本も傍らに置いた。

    映画『僕の彼女を紹介します』を集中して見ていると、急にⅭ席に「ズドン」とスーツ姿の中年の男が勢いよく座った。周りの乗客が音に驚きこちらを見る。その男は、後ろの家族連れに会釈もせず最大限まで席を倒しふんぞり返る。後ろの赤ちゃんはびっくりして泣き散らかす。ふんぞり返ったと思ったら、今度は前かがみになり、コンビニで買ったであろうカルビ弁当をくちゃくちゃと音を立てて食べ散らかす。口からカルビが飛び散り私のパソコンの画面に着く。「この非常識野郎が……」私は怒りの感情に支配されていた。
    そして、その男は狭い席にも関わらず、私の方に靴の裏を向けて足を組み、本を読み始めた。
    何を読んでいるかと思ったら、稲盛和夫氏の名著『生き方』だった。ちなみにサブタイトルは『人間として一番大切なこと』である。

    「なにが利他の心だ。ちゃんちゃらおかしいわ。お前みたいな下品で礼節に欠け、他人の気持ちが分からないヤカラが増えたからそういう本を出さなきゃいけなくなったんだろうが。そんな高名な本を読む前に俺のパソコンの画面の上のお前の汚い口の中から飛んできたカルビの破片をどかせ。生き方を考え直す前にまず食べ方とマナーを見直せ。」

    イライラが募り集中してDVD『僕の彼女を紹介します』を見れないのでパソコンをしまった。そして読書に切り替えようと自分の本を手にしたら、その本は「頭に来てもアホと戦うな!」だった。

    「自分のことよりもアホに関心を持ったりするのは自分の責任である。戦うべきアホは相手でもなく、自分なのだ。アホと戦う暇があったら、そんなことを考えてしまう自分と戦うのだ。」私はそこを赤ペンで幾度も線を引いている。『生き方』を読むカルビ中年も私も同類の「アホ」だと気づいた。イライラと怒りで楽しく映画を見る予定だった1時間を消費し、もう新幹線は名古屋についていた。いくら本を読んでも全く身につかないな、と私はしみじみ思った。

    皆さんはこの本を読み、私のように怒りの感情に支配されずに生きてください。
    『僕はこの本を紹介します。』

  • 本書のキーワードは、「戦略的コミュニケーション」!!
    著者 田村耕太郎 を初めて知りましたが分かりやすい内容でした。仕事をしていて「この人は何だろう?」と、イライラすることがあり、悩んでいた自分には役に立つ本でした。
    ただ、前半は勢いがありよかったけれど、後半の国会議員時代の話が 自分には冗長かな? と思ったので…⭐️4つとしました。全体的には、学ぶ点が多い本。目次を読むだけでも、戦略的コミュニケーション技術のエッセンスが学べます。

    以下、目次等を記します。

    最初のページ

    自分に、こう問いかけてみてほしい。
    怒りや悩みで時間を無駄にしてはいないか?
    他人の目ばかり気にしていないか?
    本当にすべきことに全力を注いでいるか?

    目次

    第1章 アホと戦うのは人生の無駄
    第2章 臆病者のための戦略的コミュニケーションのススメ
    第3章 どんな強者でも味方にする{人たらし}の技術
    第4章 権力と評価の密接な関係
    第5章 他人の目を気にするな
    第6章 アホではなく自分と戦え!

    「アホ」に悩まされている方にオススメします(^_^)
    生きている限り人間関係とは離れられない………それならば、いっそ前向きに、積極的に、人間関係と向き合って、攻略できるといいですよね。ゲーム感覚で(アホを味方にし仲間を増やす)、共に賢くなりましょう~p(^-^)q

  • 人生は一度きり!
    死ぬときは自分一人で死ぬ。だからこそ自分の人生に後悔のない生き方をすることが与えられた権利かもしれない。死ぬことを有限と考え自分が何をすべきか何をしたいのか持っているならそこに突き進むべきだし、ないなら目の前にあることを全力でやる。一番ダメなのは文句ばっかり言ってなにも行動しないこと。自分が動けばなにかが見える。なにかが見えれば新たなアイデアがわく❗これからの厳しい時代、自分が幸せにそして関わった人にも幸せを運べるそんな楽しい人生を送りたい‼️人と接することを積極的に、なぜなら人間は影響を与え合う人間。会えば会うほど気づきが生まれる。ピンチとチャンスは表裏一体、であるならば常にチャンスと思い、攻めることを忘れない❗チャレンジする前向きな気持ちこそがこの先を生き抜く力、まだまだ人生残り半分やれることぜんぶやってやる❗

  • 自分とは明らかに考えの違う人間との対峙の仕方を学ぶことができた。
    嫌いな人間に対して嫌い嫌い言っていても、自分の目標を達成するためにその人間が立ちはだかるなら戦わずして利用してしまえ、という戦法が書かれている指南書。
    職場で久しぶりに人間関係で悩むことがあったが、心の靄が晴れた。
    感情を捨て、全てを損得だけで考えて目標へと進める事の大切さが学べた。
    「所詮は仕事だ」という考えで人生を少しでも楽しいものにしていこう。

  • 「人をバカにするようなタイトル、本当に下品ですわ!」と、気高くホワイトな自分が言うそばで、ブラックな自分は「アンタ、このタイトルに昔から完全に同意見やったやろ」と言い放ち、「内容が気になるやろ」とさっさと図書館に予約を入れた。(なぜか関西弁)

    いや、おもしろかったです。予想してた内容とちょっと違ってて、ある意味、すごい笑えた。

    まず、清々しいまでに「長いものに巻かれろ!」「寄らば大樹!」「とにかく勝ち馬っスよ!」という主義主張には、かーなーり、意表をつかれた。
    いやー、やっぱ男子たるもの、出世してナンボだもんね。ハハハ、大変だのぅ・・・・。

    意見が違っててもいーから、気にせず主流派! 分が悪くなったら、すぐ乗り換えろよ!すぐな! っていうあたりは、私とはかなり意見は違うが、それは私が、出世街道からはるか何万光年も外れたところにいる人間だからかも。
    私の人生的には、人に迎合すると最終的にはロクなことにならん、て感じだったけどねぇ。

    まあでも、大きくて安定している組織で出世しようと思う人は、本当にこのあたりはためになると思います。
    学校では教えてくれませんよ、こんな、ある意味姑息な考え。(「姑息」というと言い方が悪いけれど、決していつも「悪」ではないと、これを読んで思った)
    自分でも実践するかどうかはともかく、そういう考え方の人がいる、ということは知っておいて損はないと思われる。

    ここで著者がいろんな例を出してくるのだが、政治家時代のエピソードがほんと漫画的で笑える。飲みの席で乗せられるがままに悪口言ったら、後でわざわざ本人に「ご注進」されてた、とか、もう、4コマ漫画風の人間模様。

    そして、全然知らなかったけど、Wikiで著者の政治家時代の遍歴を見たら、この本に書いてある通りな人生をたどっていて、ビックリ。そのまんま過ぎて笑ってしまった。
    Wikiを読んだ限りでは、申し訳ないが、ご自身で言うところの「アホ」にいかにも絡まれそうな人生を送っていらっしゃるなぁ・・・しかも自ら悪目立ちするタイプ・・・と思った・・・(笑)

    後半部分は、読み物として笑える要素は減るけれど、普通にためになった。
    「人を気にする暇があったら、自分と向き合え」ってあたり、その考えに特に目新しさはないですが、たまにこういう文を読むと、忙しい日常をはっと振り返る機会になっていいですね。

    いずれにせよ、「大きな組織(=めんどくさい人が多くいる場所)で戦略的に自分の地位を築いていきたい」と思っている若くてイキがいい人には必読書かと。
    (そうじゃない人も、政治家の生態に興味ある人とかジェンダーの研究する人なんかにもおもしろいと思う)

    余談だが、こんなしょーもない権謀術数を繰り広げているオッサン世界の荒波を生きる夫のことは、もっと優しく労わってあげねば、とこの本を読んで私は強くひそかに思った。(普通ののほほんとした会社員だけど、それなりに苦労はあるはず!)

    あ、そうそう、日本では議論が人格攻撃にすり替わりがち、というところは、新鮮な意見、というか、あんまり意識して考えたことなかったので、そうかも、と思った。
    会議がただの時間の無駄になる最大の原因だと私も思う。
    「あれだけ目をかけてやったのに・・・」「先輩に対してなんてことを・・」っていうパターンね。
    年寄だけじゃなくて若い人でもそういうことを言いたがる人いるからビックリするのよねえ。これが日本特有なのかどうかは私には分からないけれど。

  • 題名から想像していた内容とは違い、著者の経験談をもとに人に対する立ち回りとかが主な内容だった。
    印象に残ったのはある人から受けた嫌な行為は、その人にそういう嫌がらせを受けたらどうしたら良いか相談すること、とあり、確かにそれは効くだろうと思い、実践してみたいと思った。
    途中から政治家について書かれていることが多くて一般人にはピンと来ないような気がした。
    人によって捉え方は色々あると思うが、個人的にはもっと人間関係のノウハウが溢れた本で有れば期待通りだったと思う。
    著者は本の中でSNSをやるのは時間の無駄と断言しているが、今はTwitterを一生懸命やっているので時代の変化によって著者の言いたいことも変わってくるのではないかと思った。

  • 20210420

    大人社会の賢い歩き方。

    アホと戦うなというよりも、最後は自分自身をしつかりと見つめ、社会を生き抜く力をつけることに尽きる。

  • *苦手なヤツほど、徹底的に利用せよ。(1)相手の欲望を見抜き(2)腰を低くして、助けを求め(3)味方にする!目標がみるみる叶う最強の「人の動かし方」*

    特に目新しい内容でもなく、著者の体験談がやや多いのが気になりますが、

    『戦うべきなのは、”くよくよ悩む自分 ”、”腹を立てる自分”、そして”アホと戦う”なんてアホなことを考えてしまう自分のみ』

    のフレーズがいい。標語にしてデスクに貼っておいてもいいくらい笑
    まあ、本に書いてあることが全部出来れば苦労はないのですが、実際に怒っている時に読み返すとある程度は落ち着きそう。

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著者プロフィール

田村耕太郎(たむら・こうたろう)

国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院 兼任教授
米ミルケン・インスティテュート フェロー/一橋大学ビジネススクール 非常勤講師

早稲田大学卒業後、慶応大学大学院(MBA)、デューク大学法律大学院、イェール大学大学院各修了。オックスフォード大学AMPおよび東京大学EMP修了。

証券会社社員、新聞社社長を経て、2002年に政界入り。10年まで参議院議員。第一次安倍政権で内閣府大臣政務官を務めた。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。

その後、イェール大学研究員、ハーバード大学研究員、世界で最も多くのノーベル賞受賞者(29名)を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を歴任。他、米国、シンガポール、イスラエル、アフリカのベンチャーキャピタルのリミテッド・パートナーを務める。

「2023年 『地政学が最強の教養である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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