ルポ シリコンバレーで起きている本当のこと

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022513991

感想・レビュー・書評

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  • 格差の話は、全然知らなかったので興味深かった。
    寄付と税金の話とか、考えさせられる。

    謙虚に、自分は決して万能でもなければ、神でもないのだと、肝に銘じながら生きなければ、と思った。

  • ルート22(通称ホテル22)の部分が辛かったな。貧困層と富裕層の差

  • 朝日新聞のサンフランシスコ支社の著者から見たシリコンバレーの様々な問題を紹介。

    華やかなIT企業のイメージ都市反面、道路はガタガタ、全米第3位のホームレス人口、IT企業のセクハラ/パワハラ、人種差別、深刻な格差社会問題はあまり報道されてません。

    特に、巨大IT企業は地元に税金を落とさずタックスヘイブンを活用。巨額な寄付はするが寄付にも自社に有利な見返りを求めるところは、税と地方自治の課題を浮き彫りにしてます。

    税に直接の見返りを求める日本のふるさと納税の議論を連想させます。地方自治に興味がある人は特に興味深く読めると思います。

  • 高校の同級生が読後記を書いているのを見て、気になった本。
    なんだかんだで新しいコトが始まる場所であるシリコンバレー。その光と影と、表と裏を朝日新聞の現地支局長が朝日新聞デジタル連載の内容をもとにまとめたもの。
    IT企業とスタートアップ。日本企業はどう付き合っていくのか。って、そもそも日本企業って枠で考えていること自体がナンセンスなんだろうな。

  • シリコンバレー関連の本を読んで見たくて借りて見た本。
    この他の本でこのようなシリコンバレーで起きていることを書いている本はないと思う。
    読んで良かった本。

  • 久々の読書(笑)。昨年夏に発行されているので、若干情報の古くなってしまった部分もあるが、やはり情報は常に取り入れておかないと。

  • 富裕層と貧困層の格差、革新的なサービスがもたらす既存の仕組みとの衝突など、シリコンバレーの影の部分に焦点をあてたドキュメント。アメリカ社会の縮図ともいえる状況で、興味深く読みました。

  • シリコンバレーで起きているテクノロジーによる変化が、政治、経済の面でどんな影響を与えているのか、よく分かる内容でした。

  • 普段あまり語られていない、シリコンバレーの裏話についての本。
    盛り上がっている町ではあるけど、その分、ホームレスも多いんだとか。なんでも、家賃がやけにたかいらしい。そのうえ、シリコンバレーの大企業は税金逃れしてることが多いから、自治体は財政難なのだとか。これは結構ひどいなぁ。
    後、アマゾンのブラック企業話は、この本にもあるとおり、たしかに日本なら結構ありそうと思ってしまった。ただ正直、「上司に同僚についての告げ口をするよう言われている」というのはわけがわからない。
    驚いたのが、最近の大手IT企業、例えばマイクロソフトやグーグルやアドビやノキアやマスターカードのトップのCEOはみんなインド出身という話。昔、インドのバンガロールという町がインドのシリコンバレーと呼ばれていると聞いたことがあるけど、そんなにすごい人がでるような国になってたのか。調べてみたら、今のソフトバンクの副社長もインド人だった。
    他にもいろいろ面白い話も多かったし、著者の意見にも同意できるところも多かったのだけど、シリコンバレーの企業によって私たちの生活が劇的に便利になってきたという話から、「そういう意味では一理あるのだが、それが会社の莫大な利益に結びついていることへの違和感は拭いがたいものがあるのも現実だ。」という意見には違和感。劇的に便利にしてくれるような会社なら、そりゃ莫大な利益を稼いでもいいと思うのだけど。
    後、面白かったのが、カリフォルニアの刑務所ではプログラミング講座を導入していて、起業を目指しているという人もいるという話。そんな人まで起業を目指すようになってるのか。ある意味で夢があるよなぁ。まあ、プログラミングだったら刑務所に入りながらもできることだし、それで生きていけるならそれはそれでありなような気もする。

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著者プロフィール

宮地 ゆう(ミヤジ ユウ)
朝日新聞編集委員
朝日新聞経済部記者。慶應義塾大学総合政策学部卒。ダートマス大学留学、フルブライト奨学金を得てコロンビア大学修士(国際関係論)。2000 年、朝日新聞社入社、社会部、GLOBE 編集部、経済部などを経て、2014 年から2018 年までサンフランシスコ支局長。著書に『シリコンバレーで起きている本当のこと』(朝日新聞出版)など。

「2019年 『現代アメリカ政治とメディア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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