エッグマン

  • 78人登録
  • 3.90評価
    • (5)
    • (9)
    • (7)
    • (0)
    • (0)
  • 10レビュー
著者 : 辻仁成
  • 朝日新聞出版 (2017年10月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022514936

エッグマンの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ★2017年10月29日読了『エッグマン』辻 仁成 著 評価A

    独り身の不器用な生き方しかできない零細食品開発会社に勤める佐藤次郎ことサトジが主人公。(30代後半か40代前半?)
    13-4年前、毎晩立ち寄る飲み屋『ゆるり』で一時憧れていた女性客はいたが、その彼女とは一言も言葉を交わすこともなくそのまま月日は経っていた。最近、その彼女「マヨ」が疲れた様子で一人『ゆるり』に現れて、一本だけビールを飲んで帰るようになる。
    そしてある日、近所のスーパーで偶然出会うところからサトジとマヨの人生は新たな方向へ回り始める。

    題名のエッグマンとは、主人公サトジの思い付きのニックネーム。彼は昔、料理人として、海外でも修行していた隠れたシェフではあったが、それをひけらかすこともない。しかし、憧れのマヨさんとかかわるうち、その娘である「ウフ」(フランス語でたまご)が大好きなタマゴの料理をふるまうことになる。次々と話しの中で披露される卵料理はちょっと素敵で、何度もでてくる卵焼きの描写を読むうちに自分でも作ってみたいと思う、そんな料理小説である。それでなくとも買うかどうかを考えていた卵焼き用の四角いフライパンを明日は買いに行こうか?!(笑)

    第一話 TKGホワイトオムライス
    第二話 他人の親子丼
    第三話 奇跡のティラミス
    第四話 エッグマンの卵焼き
    第五話 二人でわけあうエッグベネディクト
    第六話 タマゴサンドの差し入れ
    第七話 サトジの涙
    最終話 ウフとマヨに捧げる

    特に第五話 二人でわけあうエッグベネディクトは秀逸だった。

  • 主人公エッグマンは、恋や子供のいじめ問題など、卵料理に絡めて、立ち向かってゆく。オノ・ナツメさんの絵に惹かれて読んでみたけれど、素敵な世界、世界に浸って一気読み。絵が見えてきそう。読後感、良し。ここに出てきたものを含め、卵の料理本を出すといいかもね。

  • 2018.01.06読了 2

  • 人物とか話の流れとかは普通だけれど、出てくる卵料理がやたらおいしそうだから良しとする。

  • 卵料理が食べたくなった ❤️うふっ

  • 98-12-2

  • 居酒屋ゆるりを舞台に繰り広げられる、奥手な男サトジと、辛い結婚生活に終止符をうって健気に生きる母娘マヨとウフの優しい物語り。

    サトジが拵える絶品卵料理の数々がウフとマヨの、そして周りの人たちの心をほぐしていきます。

    慌ただしい人生をふと立ち止まって考えたくなるような、そんな優しい物語りでした。

    ちなみにフランス語でマヨは「マヨネーズ」、ウフは「卵」という意味だそうで、洒落てますよね。

    辻仁成さんの小説は何作か読んでいますが、わたしはこの「エッグマン」が一番好きです。

  • 居酒屋ゆるりの常連のサトジは、同じく常連のマヨに心奪われる。
    しかし、このサトジ、奥手も奥手。
    マヨを認識した際に彼女が人妻だったというのもあるけれど、その後環境が変わった彼女に声をかけるまでになんと12年!
    でもそんなサトジが饒舌になるのが、自分が得意なタマゴ料理の話。
    マヨと彼女の娘・ウフがタマゴ好きなのもあって、心の距離を縮めるのにいろんなタマゴ料理が出てくる。
    どれも美味しそう!
    料理下手の自分も作りたくなってしまう。

    収録作品:TKGホワイトオムライス 他人の親子丼 奇跡のティラミス エッグマンの卵焼き 二人でわけあうエッグベネディクト タマゴサンドの差し入れ サトジの涙 ウフとマヨに捧げる

全10件中 1 - 10件を表示

辻仁成の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

エッグマンはこんな本です

エッグマンを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

エッグマンを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

エッグマンの作品紹介

【文学/日本文学小説】元料理人のサトジは一目惚れした女性マヨと、12年ぶりに再会。彼女は離婚を経験し、一人娘のウフと二人で静かに暮らしていた。心に傷をもつ娘、別れた父親との関係、祖母の遠い記憶、学校でのいじめ……人生の難局をサトジの卵料理が解決していく。

ツイートする