万華鏡

著者 : 遠藤周作

• 朝日新聞出版 (1993年3月1日発売)

作品紹介・あらすじ

ときには輝き、ときには翳る人の心の不思議さ。人智を超えた力の不思議さ。心の深層を見つめる著者の愛とユーモアにあふれるエッセー。

感想・レビュー・書評

[ytkssnさんの感想 · 2019年5月22日]

34116

[黒通さんの感想 · 2009年7月26日]

面白い。
狐狸庵先生健在。


淡々としながら人情味に溢れた文章。
淡々としながら或いは重く或いは不可思議な題材。
淡々としながら最後の最後に闘病のことなんぞ書く、自由さ。

まだ生きていたらこの人は今の世をなんと批評するのだろうか。
ぜひ読みたい。

著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50～53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」