天狗争乱

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022567246

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  • 再読。
    水戸藩の尊攘派が攘夷を唱え、藩内においても孤立化し、また幕府からも討伐の対象として次第に追い詰められていく。
    物語は、ただ徳川慶喜への陳情をめざして水戸から京都まで行軍してゆく天狗隊の姿を追う。
    一部の暴徒を除けば確かに規律正しい集団かもしれないが、その尊攘思想以前に、市民から略奪した資金で軍費を賄い行動することに同感は得られない。吉村昭氏の作品としては少し消化不良でした。

著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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