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- / ISBN・EAN: 9784022568984
感想・レビュー・書評
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1995年発売。
お笑い芸人、松本人志の連載記事をまとめた本。
時代の潮流に乗って読むことが最善であった本だと思う。芸人として、これまで矢面に立ってきた松本人志はすごい。顔と名前を晒して何かを言うのは、掲示板やYouTubeで匿名に乗じて何かを発信することとは区別すべきである。
2021年の今。まっちゃんはツイッターをしている。何万人ものフォロワーといいねに包まれて、ご意見番としてネットの記事にされている。
私を含め、色々変わったんだなぁ、と感じる今日この頃。
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当時,間違いなく笑いで日本を動かしていた男。
超多忙な中で紡がれた文章にはリアルがあるし,世相も相まって今の時代じゃ考えらんない内容が書いてある。
30年経っても,彼を超えうるバケモノが現れる気配すらない。
仏のおじいちゃん松本(だいたい金髪以降)しか知らない世代に読んでみてほしい。 -
初めてこの本を読んだのは小学生の頃。
病的なほどに自信満々なところに驚いた。
今、読み返してみてもおもしろいし凄いと感じた。
あまのじゃくっぽいとこが好きです。 -
この本は、私が今までで読んだどの本よりも一番に「欲しい」と思った本です。
いやほんと、これ読んで、本気で心底「まっちゃんは、すごい。」と気づかされました。 -
90年代ってこういう時代だった。。。
特に女性に対する話とか、今出版する本ではこんな風に書けないだろうな。
と言うのも踏まえて、やっぱり松本人志は面白いなぁ。
日曜日の夜の「ごっつええ感じ」と「ガキの使いやあらへんで」毎週みてて本当に面白かった。
お笑い界の反逆者だった頃のダウンタウン。テレビなど既存のメディアや有名人、権威に毒を吐いたり、誰もやっていないお笑いをやろうとするカウンターとしての勢い。有名になって、誰も否定する人がいなくなることと、歳をとることで感性って鈍くなってしまうんだろうか。
それでもまだ松ちゃんに期待したい気持ちはあります。 -
朝日の雑誌連載に書かれたエッセイをまとめた本。
前著「遺書」に続く内容で、非常に面白かった。
31歳の松本人志という人間が考えている怒りがそのまま文章に載って伝わってくる内容。
とにかく、セルフイメージの高さが人を魅了する文章につながっているのだと実感した。 -
遺書と同様。
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松本人志が丸くなったことがよーーく分かる。
寂しいような、悲しいような、、 -
「遺書」に続いて読んだ松本人志の本。
やはり面白い。
「遺書」の方に大分感想を書かせてもらったので、特に書くことはないが、松本人志がお笑い界を背負って行くのはこの時期から決まっていたんだろうと感じた。
個人的には「遺書」の時よりも尖り具合が落ち着いたかな?と思った笑 -
今の第七世代ぐらいの年齢でこんなに尖った内容のエッセイ書いて認められるのやっぱり格が違う
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もっと早いうちから読んでおけば良かったと思った。
素晴らしい内容。
まぁ、著者はそんな風に言うな!ってなると思いますけどね。 -
松本人志『松本』(朝日新聞社、1995年)は人気お笑い芸人のエッセイ。ダウンタウンは好き嫌いが分かれる芸人であるが、依存性薬物への嫌悪は本物である。松本さんの依存性薬物否定の根底には、薬物の力を借りることへの嫌悪がある。あくまで自己表現をしたいのであって、薬物によって動かされることへの嫌悪である。個人の意識を大切にしている。
依存性薬物を否定する最も常識的な根拠は、依存性薬物が有害であることである。依存性薬物が人間を廃人にしてしまうことは重要な事実であり、広める価値がある。強調してもし過ぎることはない。
但し、有害論だけでは「大麻は害が少なく依存性が低い」というデマへの対抗には弱い。「大麻は害が少なく依存性が低い」という主張はデマである(石田雅彦 「「大麻」が「安全」という嘘」Yahoo!ニュース2019年12月30日)。これも強調する必要がある。
一方で有害論だけでは「無害で依存性が低い薬物が存在したら」という議論を論理的には否定できない。ここで依存性薬物の力を借りることを嫌悪する松本さんの価値観が意味を持つ。これは依存性薬物を利用して気持ち良くなること自体を否定するものである。依存性薬物否定のこの上なく強力な論理である。
残念ながら21世紀になっても芸能界の薬物汚染は深刻である。松本さんはピエール瀧コカイン使用事件で「薬物という作用を使ってあの素晴らしい演技をしていたら、それはある種、ドーピングです」と発言した(林田力「沢尻エリカさんMDMA所持容疑で『麒麟がくる』どうなる」ALIS 2019年11月20日)。松本さんの主張は一貫している。
松本さんは酒の力を借りる昭和の作家以上にアーティストである。松本さんはお酒もあまり飲まない。MCを務めた歌番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』では飲まされそうになったシーンがある。イッキ飲みを流行らせた「とんねるず」的な笑いに笑えないどころか、不快感を覚える人々にとって、ダウンタウンは新時代のお笑いスターになった。21世紀にはイッキ飲み強要はアルハラとして否定されている。
松本さんは新型コロナウイルス感染症拡大で生活苦となっている芸人を救済すると報道された。1人上限100万円を無利子で貸し付けるという。松本さんは左翼的な立場から嫌われがちであるが、アウトプットを出している。一方で左翼的な要求は芸能事務所が芸人を労働者として認めて使用者としての責任を果たし、その上で国が休業補償をすべきとなる。先輩後輩関係で問題を解決しようとする松本さんのやり方は制度の確立には逆に有害になりかねない面がある。
松本さんは吉本興業の闇営業問題で吉本興業ホールディングスの岡本昭彦社長がパワハラ「冗談のつもり」正当化でバッシングされた時も仲裁に立ち上がった。松本さんが立ち上がることで経営者の独裁が弱まった面はあるだろう。しかし、社長も立てることでパワハラ問題の自覚や反省がなくなり、パワハラ構造が温存されたと見ることもできる。やはり左翼的な問題解決アプローチと相性が悪い面があるだろう。 -
【書評・感想】松本人志の情熱と真摯さが注がれた “松本” 。25年経っても色褪せない1冊
https://chik-tak.com/book-review-matsumoto/
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過去の既読本
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遺書に続く
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2015.8.21ダウンタウンの松本人志さんの週刊朝日の連載をまとめた本、第二弾。改めて、芸人としての彼の姿、考え、哲学が浮き彫りになる本であり、またそこには芸人としての哲学というより、プロフェッショナルとして、自らの仕事、人生に自信と責任を持つ姿勢も垣間見ることができた。えらく大言壮語であり、いばり散らしている印象も強かったけど、そうすることで自らを奮い立たせる意味もあるだろうし、その言葉を先に言ってしまい、それからその言葉に追いつくくらいの気概も必要である。そう考えれば、そうやっていばり散らすことも、プロフェッショナルにとっては必要な行為なのかもしれない。笑いについて書いたと著者は述べてるが、あまりお笑いの話をされたという気にはならなかったというか。私がバカだからだろうか。また芸人として、特に笑いとは発想であるという哲学を持つ彼にとって世界をどう見るかは重要なことである以上、書かれているテーマ、切り口にも独特というか、納得のできるものもある。ホームランで人を励ますというけど打たれたピッチャーにもファンはいる、なんてまさに、確かにと思った。気の向くままにめちゃくちゃに世の中に罵声を浴びせているのでなくしっかり自らの論理に沿って述べていることがわかる話であり、世の中の当たり前にツッコミを入れれる視点、疑問を持つという視点は誰にでも必要なことだと思った。職人のように、自分の仕事、人生に誇りと責任を持つ生き方を垣間見れる一冊。
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私が憧れた唯一の芸能人、
今の彼を見て変わってしまったと失望する人がいますが
最近考え方が変わりました
人間は変化し続ける、それは年単位での変化ではない
私が憧れた人は文章を書いた瞬間にしか存在せず数時間後にはもうこの世のどこにもいない
そんな心づもりでいたほうがいいと思うようになりました