惑星へ〈上〉

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制作 : 森 暁雄  Carl Sagan  岡 明人  五十嵐 道子  辻 篤子  瀬川 茂子 
  • 朝日新聞社 (1996年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022569417

惑星へ〈上〉の感想・レビュー・書評

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  • 『コスモス』の続編に当たる作品。
    前作は惑星探査機ボイジャーが木星へ到達したところまでだったが、
    この作品では土星、天王星、海王星の探査成果や、
    地球外に知的生命体が存在する可能性、
    今後の宇宙探査の展望やその意義などが語られている。

    金星の探査によって、
    二酸化炭素による温室効果が明らかになった。
    火星の探査によって、
    オゾン層破壊のメカニズムがわかった。
    宇宙探査は地球を知るためにも役に立ったとのこと。

    個人的には、地球外の知的生命体から発せられているメッセージを受信しようと試みるプロジェクトSETIが興味深かった。
    銀河系の中心方向からそれらしき電波がいくつかあったそうだが、
    いずれも再現性がなく決定的な証拠には至らなかったらしい。
    その後も日本も含め世界中の電波望遠鏡で探索が行われているようだが、
    今のところ際立った成果は上がっていないようだ。

    原書の"Pale Blue Dot(青白い点)"は宇宙から見た地球のこと。
    巻頭にボイジャー1号が64億キロメートルの彼方から撮った地球の写真が掲載されている。
    われわれの地球は広大な宇宙にポツンとある儚いひとつの青白い点にしかすぎない。
    このタイトルと写真ほどこの本を代弁しているものはない。

    人類が住める場所は今のところこの地球しかない。
    もし、環境破壊、天変地異、小惑星衝突など何らかの理由で地球の環境が人類の生存に適さなくなったとき、他に住める場所はないのだ。

    太陽の寿命が終わりの方にさしかかってくると、
    核融合の材料である水素が少なくなり次第に膨張を始める。
    40億~50億年後には、太陽の大きさが地球の公転軌道あたりまで達する。
    そのころまで人類が生き残っているかどうかはわからないけれど、
    地球上に住む生き物が地球以外の住処を探し、
    生存のために他の天体へ移住しなくてはならない時は必ずやってくるのであった。

    この本もずうっと手元に置いておきたい。
    しかし、これらもどうやら絶版になっているようだ。
    環境問題が話題に上らない日はない今日この頃。
    そういう時代だからこそ、今回のような作品はもっと広く読まれるべきだと思うのだが。

    以上は上下巻とも読んだ感想です。

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