斎藤家の核弾頭

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著者 : 篠田節子
  • 朝日新聞社 (1997年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022571298

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斎藤家の核弾頭の感想・レビュー・書評

  • 「国家主義カースト制」によって超管理国家となった2075年の日本国・東京。
    得Aランクの斎藤総一郎は、先祖の代から住んでいる家の立ち退きを迫られていた。
    最上ランクの国民でありながら次々襲い来る理不尽な出来事。
    家長・総一郎のプライドがズタボロになったとき、彼は大きな決断をする。

    タイトルと装丁に惹かれて読んでみた。

    まず、人権を無視したような超管理主義や効率至上主義のこの世界が、なんだかリアリティーに欠けていて物語に入り込めなかった。
    奇想天外でありえないような世界観の物語は大好きだけど、その世界観を成立させるには説得力が必要で、その説得力が弱さからか突拍子もない奇抜さだけを感じてしまった。

    あと、総一郎が意地と勢いだけで突き進んでしまう様子が、状況はシリアスなのに滑稽で、だけど滑稽なのにコミカルではないのでなんかモヤモヤっとした。
    自分の感情がシリアスにもコミカルにも着地できなくて、終始宙ぶらりんのままで、だから読み終えてもすっきりしなかった。

    もうひとつ、総一朗が男としても夫としても父親としても自分勝手で周りの気持ちを汲む繊細さに欠けていて、そんなこの人を好きになれなかった。

  • ラストがイマイチ

  • 2075年超管理国家となった日本にて住み慣れた家を政府の策略により追われた齊藤家一家。同じく転居を拒む住民たちと運命を共にして抵抗運動をするというぶっ飛んだ話。訳が分からない展開なんだけど原発事故後の日本と被る。裏を読みたくなる作品。

  • 描かれたのは随分前なのに、現代を予知したかのようなストーリーは傑作。読み進めながら開いた口が塞がらなくなったのを覚えている。ユーモラスな斉藤家と核弾頭であるサヨコは腹抱絶倒。そして斉藤家を次々と襲う(?)試練に加えてラストは悲しくなった。でも突拍子の無さにはちょっと吹き出してしまう。こんなストーリー、本当に読んだこと無い。

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