鬼譚草紙

  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 124
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022576569

感想・レビュー・書評

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  • 挿絵と物語が合っていた。

    余白から琴や笙や鼓の音が聞こえるようで、心地のよい音楽を聴いているような読書体験。

    篁物語が一番心に残っているのだが、愛する腹違いの妹との睦事では喜びや愛しさがひしひしと伝わり、官能シーンではあるが目頭が熱くなった。
    後半の百鬼夜行では胸の高鳴りが最高潮に達し、時代物でこんなに心動いた本はないと改めて本作の読みやすさと挿絵の力に驚かされた。

    大変好みの一冊でした。

  • 図書館で借りて後、買いました。
    絵と文章の世界観が大好き。何度も読みたくなる本。

  • この人が書く平安時代の世界観が好きだ。

    鬼と人の駆け引き。

    自分が鬼になっても会いたい。
    相手が鬼になっても会いたい。

    誰にでも心当たりのある、人と鬼との境目。
    その他人事でない強い想いが、物語をより惹きたてる。

  • 図書館で借りてみた。イラストレーター天野喜孝氏とのコンビネーションがグーッ。夢枕獏の平安時代モノはよい!

  • たまたま図書館で見つけて、「獏ちゃんと天野さんなら借りねばなるまい!」と借りてきたんですが…いやはや、ぶっちゃけ中身はえろ本でした^^; でも獏ちゃんの流麗な文章と天野氏の妖艶な絵がコラボすると、こんなにも格調高いえろになるんすね!さすがですv 小野篁の物語がとても哀切で良かったです。

  • 高校時代に図書委員会で私がお願いして購入をしてもらったものの「内容が卑猥」と言う理由で結局本棚に並ばなかった本。
    元々、夢枕獏氏と天野喜孝氏が「Hな譚がやりたいね」と言って作ったものなので、確かに性的な描写は多い。
    ただ、陰陽師を書いた夢枕氏の作品のため、幽玄で物悲しい話に仕上がっている。
    また挿絵が天野氏なので其の雰囲気を弥が上にも引き立てている。
    この両者が好きならば読んで一切損は無い。
    表装も凝っておりそこも気に入っている。

著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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