- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022578198
作品紹介・あらすじ
えっ、そんなことまでやってるの?特殊法人元職員による、誰も書けなかった内部告発。
感想・レビュー・書評
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著者の実体験をもとにした特殊法人(現在の労働政策研究・研修機構)の酷い実態の暴露本。流石に現在の独法等はここまで酷くはないと思うが、90年代はここに書いてあるようなガバナンス崩壊といえるような実態があったんだろうと思う。現在、どこまで改善されているのかはよくわからないが、独立行政法人となった今も、少なからず法人でこのような構造が残っているとしたら大問題である。ただ、小手先の意識改革等でなんとかなる問題でもないと思われ、難しい課題だと思う(著者のように公務員バッシングを繰り返すことが解決になるようにも思えない)。
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まぁ、何処にでもある話。
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読む必然性は無いが、義憤にかられる。03年刊行。あっという間に読めた。特殊法人の内部告発本。税金を無駄遣い、ある部署ではヒマを貪り放題、役立たずな存在が次々語られる。ギャグになる滑稽なエピソードすらも、ほろ苦い諦念で語られる。笑いのめす余裕すら困難なのか。民間とかけ離れた感覚に、怠惰な憧れすら浮かぶ。無為な職場を評し「いい若いもんが勤めるところではないです」と言い放つのが、名言だ。違法行為を犯してまで、著者との退職金不払いを試みるやりとりでしめた。前川しんすけのほのぼのしたイラストが、毒を薄めてしまった。もっとセンセーショナルに糾弾を前面に出した編集にして欲しい。特殊法人って、ここまで酷かったのか。
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読むんじゃなかった。読んでとってもむかついた。特殊法人がどんなに税金の無駄なのかが分かります。