ワイド版街道をゆく1

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022579812

感想・レビュー・書評

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  •  日本各地の街道を、歴史と絡めて自転車で旅行したいと思い立ち、本書を手にした。
     近江路、山辺の道、甲州街道といずれも興味のある街道で、自分も昨年に山辺の道を歩いている。
     本書は街道の街を訪れる都度、その場所の歴史的な出来事やルーツ等を語っていくもので、自分の興味ある時代背景を解説していれば楽しいが、興味がない時代やルーツの話などは少し退屈であった。
     しかし、土地から見た歴史の成り立ちを理解出来た。

  • 奈良や東京、山口など。山口は子どもの頃ここに出てくる湯田温泉近くに住んでたことがあって、でもあまりに昔で期間も短かったので、どういう場所かいまいち覚えてない…。わりと雪が降ったような?
    この本に登場するのはどこの宿だろう。今もあるのかな。

    甲州街道のところで出てくるKさんがよい意味でのオタクという感じでほほえましいです。推しは徳川慶喜! みたいな。

  • 司馬遼太郎氏の有名な紀行エッセイの第1巻。湖西のみち、竹内街道、甲州街道、葛城みち、長州路、の5編を収録。初出の連載、単行本の刊行は1971年と、私がまだ生まれる前のこと。年代的に、司馬氏というと白髪の老人というイメージが強いのですが、本書を再読していて年齢に言及している箇所を見つけ、今の自分よりも若い時の文章だということを知り、ちょっとしたショックを受けました。(再読)

  • 高校生や大学生のころ、司馬さんの本を
    よく読みました。
    ほとんどの作品を読んだと言っても言い過ぎではない
    と思うくらい読んだはずです。
    でもこの”街道をゆく”シリーズはなぜか触手がのびず
    全く読んでいませんでしょうたが。ワイド版という形で
    出ているようなので、読んでみようと思いました。
    1巻から読んでいこうと思っています。
    今回は、
    湖西のみち(近江の大津~穴太~安曇川~朽木谷)
    竹内街道(布留・石上~三輪山~竹内峠)
    甲州街道(八王子~小仏峠)
    葛城道(笛吹~一言主神社~高鴨神社)
    長州路(下関・赤間宮~山口・湯田温泉~津和野~萩)
    いつものようにGoogleMAPやstreetviewを見ながら
    読むとなかなか面白く読めます。

  • 日本のいろんな時代の歴史上の出来事を紹介し、日本史と地理が切り離せないものであることを痛感します。司馬遼の博識ぶりには改めて驚きます。長州藩が山口ではなく、萩に藩庁を置いていた経緯、そして山口に移した契機。津和野藩の知恵なども興味深く読むことができました。「湖西のみち」では朽木渓谷を京へ闘争した信長と道案内をした松永弾正の運命を分けた駆け引きが非常に興味深いです。弾正がこのときばかりは善人だったために、信長を滅ぼす機会を失ったというのです。このほか、「竹内街道」「葛城街道」は山之辺の道など、奈良の古道の描写が懐かしいです。

  • 20121020 単なる道も歴史を知っていればいろいろな思いが詰まる。定期的に読み続けてみようと思う。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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