弘海 -息子が海に還る朝

著者 :
  • 朝日新聞社
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感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022579904

感想・レビュー・書評

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  • 私の兄が言っていた「ごめんなさい」を理解しました。辛口で☆ふたつ

  • 10歳のクリスマスにサンタクロースからもらいました。市川拓司の世界観が炸裂してる作品。親になったら、こんな気持ちになれるのだろうか。私もこんな家庭を築きたい。

  • 再度。
    遠くに行ってしまった息子に向けて書く父からの手紙。
    息子が生まれてから、少し早くやってきてしまった別れの時まで、
    どれだけ息子を愛していたかが詰まっていて、読んでいて胸が痛くなりました。

    2度めなのでオチは知りつつ読んだけど、やっぱ最終的にハッピーエンドっぽくなってくれたのは良かったです。

  • 体も心も弱い息子さんが実は魚系人間で、中学校に行かずにアメリカにある特殊な研究所へ行くってお話。
    やたら離別を主張してお涙ちょうだい系に描いているけれど、1年後にはちゃんと家族と会えているし、結局は大げさなSFってことなのかな?

    家族と離れて特別な技能を生かすために留学する若者もいるわけで、それだって手放す親の心配はあるわけで…。
    とにかく市川さんの作品は幅が狭すぎる。
    どれも同じようなお話ばっかり。

    弱者は優しいって決めつけも苦手。
    中学生くらいの頃なら虚構の物語世界にハマって涙できたかもしれないけれど…ね。byらじママ

  • 素敵なお話だったな、という印象。

    家族のあったかさとか愛情とか。

    心にぐっと来ました。

    親は子供に助けられることも多いんだなと、実感。

  • この方のお話は、設定がファンタジーというかSF的部分があるというか、非リアルな部分がふんだんに織り込まれるのだが、それを不思議と違和感なく読めるのが魅力。
    そんなこともあるのだな〜とか、そういう病気あるんだ〜っと、どこか遠いところで起ってる実際のこと、というように受け止められるのは、登場人物達の感情表現の書き方が上手だからなのか。
    彼らの想いが手に取るように伝わってくるのがいい。

    こちらもそんな一冊だった。人間だけど人間じゃなくなるの?とかそんな疑問は置いておいて、家族の愛、想い、がすっと心に入ってくる、優しい、そんなお話。

  • 家族の愛情を感じる本だった。
    病気の子供を持った父親のノンフィクションかと思うくらい
    親心がリアル。

  • そうきたか。てっきり息子を亡くした家族の話だとばかり思っていた。思いがけずSF的な内容だったけれど、なかなか楽しめた。脇腹の傷はなんの意味だったんだろう?エラってことかな。

  • 途中まではドキドキして読んだけど、
    最後のオチがなぁ、魚になったじゃぁちょっと親近感がわかない。

  • 【ネタばれあり】

    今会いに行きます。は
    昔見たことがあるが
    この人の作品を読むのは
    はじめて。


    題名が非常に気になって
    昔読んでみたいなぁと考えていたのを
    思い出して借りてみた。

    前半は
    息子が死んでしまったかのように書かれ
    そのわりには伏線が
    ちらりちらりと見え隠れしていたが
    題名を見たら大体のことは想像がつく。

    なんだかむずむずさせられる作品だった。

    ここまで面白い設定を書かれると
    弘海が行ってしまうまでの過程よりも
    その後弘海がどんな人生を歩むのか
    それを家族はどう支えていくのかが
    そこが見たくなってしまい
    書いていないことが逃げのように感じてしまった。

    さらに、息子が死んでしまったかのような
    悲劇的書き方のわりに
    あっさり一年後の夏会いに行く♪
    という展開では
    息子が海外留学に行ったのと
    大差ないではないかと思ってしまう。

    自分たちと違う種の人生を歩んでしまう恐怖があるのだろうが
    それもいまいち伝わってこない…


    子どもをもつことの幸せ温かさというのは
    とても伝わってきた。






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  •  しばらく読んでいなかった市川拓司氏の作品を読んでみた。「いま、会いにゆきます」「そのときは彼によろしく」と同じ雰囲気の作品で、期待通り読み進めることができた。ふと思ったことだが彼の作品では共通して、はじめから結末が明確になっている上で読者に物語を読ませている。そのことが、読者にとって期待通りという満足感を与えているのかなと思った。
     「いま、会いにゆきます」では妻が家族からかけてしまい、この作品では息子が家族からかけてしまう。作品中でも表現されているが、息子が巣立つという意味合いを含んでいるため、「いま、会いにゆきます」のように悲しさを感じさせるような作品ではない。強引な言葉で表すと、この作品の方が比較的に前向きで、力強い印象を受ける作品のように思える。

  • 息子が生まれてちょっとしてから読んだ本。息子の特性との関係で
    なんとなく忘れられない本

  • 子どもを思う親の強さってハンパない。

  • 素敵なお話でした。何度か、泣きそうになりました。出てくる人たちがみんないい人で。

  • 家族の話。面白かった。ドキドキして読めた。優しさもある。SFっぽい。

  • スイミングスクールに通う弘海の脇腹にミミズ腫れのような傷跡ができたことが全ての始まりだった。弘海は水の中にいることを好むようになり、水の中にいる間は元気を取り戻すものの、病状は悪化の一途をたどる。そんな息子の原因不明の病状をネットで検索していた両親は、世界に弘海と同じような症状の子供が居ることを知り…。

    (感想)
    市川拓司さんの本はどれもやさしい雰囲気をもっているのですが、どうもこの結末に納得がいきませんでした。非現実的な内容は構わないのですが、私は当初この本の主人公はもう既に亡くなっているのかな、と思いつつ読んでいたため、結局家族が一緒に住みたいけれど別れて過ごすことになる、という結末に拍子抜けしてしまったというか…。家族愛を説いた作品なのだと思いますが、自分自身が留学などをして、家族と離れて暮らしているため、確かに中学生という設定で家族と離れ離れに暮らすのは大変かもしれないけれど二度と会えないわけでもなし、何を大げさに騒いでいるのだろう…と呆れてしまった、というところでしょうか。純粋さが足りないのかしら…?

  • 市川拓司さんが書いた本

  • なんとなく漫画化されてたような気がして手にとった1冊。
    だけど勘違いだったかもしれません、うろ覚えな記憶と話の内容が違ってたような・・・
    自分の子供が魚?いえいえ、そういう話ではないのですが、さらっと読み終わりました。

  • 家族愛のあったかさに泣ける本。

  • ブッククロッシング中(BCID966-6441967)

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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