平安の都 (朝日選書 515)

制作 : 角田 文衞 
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 19
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022596154

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  • 「京都宮中」
    「平安京の内と外」
    「平安京の寺と社と祭り」
    「平安人の暮らし」
    「平安京人物志」
    のカテゴリに分かれ、その中にさらに詳細な項目があり、
    その項目ごとに見開き1P程度の解説がなされる。
    巻末に家系図や平安京の地図の掲載があるが、
    できれば吉川弘文館の『日本史年表・地図』の平安京地図などを用いて、
    現在の京都地図の上に平安京を重ねた図を見つつ読むのが、
    より一層京都の土地の上で、平安時代の人々が、
    どんな生活をしていたの思いを馳せやすくて楽しいと思われる。

    全編真面目な解説かと思いきや、筆者がタイムスリップしたり、
    「我輩の名は大江朝臣匡房。」などと始まり、
    遊女の世界を語りだすものもあって茶目っ気がある。

    各項目は続きものではないので、どこから読んでも楽しめる。
    好きな項目だけ読んでもよい。
    平安京人物志は、それぞれの人物に対する語りが熱いものが多かった。
    淳和天皇が歴代天皇の中で唯一、
    散骨によって最期を飾ったとは知らなかった。
    後白河院は今様の謡い過ぎで生涯で三度も声をつぶしたという。

    今年読んだ本ベスト5に入る勢いで全ページ目が離せない良い本。

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