異文化受容のパラドックス (朝日選書 564)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022596642

作品紹介・あらすじ

「閉ざされた社会」・「開かれた文化」の謎を分析する社会心理学の収穫。

感想・レビュー・書評

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  • アカデミー賞でのロバート・ダウニーJr、エマ・ストーンの振る舞いがアジア人差別ではないか? と言われているところで読んでいたので本書の内容とその問題が重なってきた。の振る舞いというより「あれは差別ではない!」と声高に擁護する人たちと本書で提示されている問題で二等辺三角形が描けそうだ。

    以下、メモ書き。

    脱亜入欧という日本人の意識。集団主義。
    未だ差別意識の強いアメリカ南部を旅行中の日本人が「名誉白人としての当然の権利」を振りかざし、白人からの差別的な視線を跳ね除け、白人の間に座ったという逸話。

  • 著者はフランスの大学に勤務する社会心理学者。

    著者にはこれ以外の本でもとても影響を受けたかも。


    この本で述べられている、

    <閉ざされた社会>であるからこその<開かれた文化>

    というような主張をした人はおそらく他にもいるだろうが、

    著者のそこに至るまでの論理には非常に説得力があって良い。


    社会心理学の知識がなければ読めないということもないし、

    できるだけたくさんの人に読まれて欲しい。

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著者プロフィール

小坂井敏晶(こざかい・としあき):1956年愛知県生まれ。1994年フランス国立社会科学高等研究院修了。現在、パリ第八大学心理学部准教授。著者に『増補 民族という虚構』『増補 責任という虚構』(ちくま学芸文庫)、『人が人を裁くということ』(岩波新書)、『社会心理学講義』(筑摩選書)、『答えのない世界を生きる』(祥伝社)、『神の亡霊』(東京大学出版会)など。

「2021年 『格差という虚構』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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