反ナポレオン考―時代と人間 (朝日選書)

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著者 : 両角良彦
  • 朝日新聞社 (1998年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022597151

反ナポレオン考―時代と人間 (朝日選書)の感想・レビュー・書評

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  •  著者は,商工省に入省,戦後通産次官まで務めた異色のナポレオン研究家。いくつかのテーマ毎に,中立的観点からナポレオンの時代を記述。同時代の資料を多く引用し,バイアスのかかった後世の歴史観をなるたけ排除しようとつとめている。歴史を見る上で大切な視点だと思う。
     今からちょうど二百年前,絶頂だったナポレオンはスペインのお家騒動につけ込み,王冠を詐取(四月十四日),兄を王位につけてハプスブルクの影響を除こうとする。これが泥沼のゲリラ戦の発端となり,仏英西軍,地元ゲリラは無益で残虐な殺戮合戦にはまりこんでいく。ナポレオン没落の引き金はロシア遠征以前にひかれていた。
     世の中にはナポレオン礼賛の情報が多いが,このような暗部についても細大漏らさず収録。非常に読み応えがあった。

  • ナポレオンをその内外の敵を紹介することにより考察する本。
    個性的でパワフルなナポレオンを取り巻く人々がまたなんと個性的なことか。ナポレオン閣僚でありながら悪徳と不実と呼ばれた政治家タレイランとフーシェは、ナポレオンの足元を掬う隙を狙い、「天才同士が結ばれることは国家のため」とスタール夫人はナポレオンをストーカー、イギリスや王党派は何かと攻撃を仕掛け、なんといってもナポレオン自身が性格や病歴から躓いてばかり。
    まったくコレだけ内外に敵だらけでよくあそこまで出張れたもんだ。戦いの渦中の人物というのはここまでパワフルなんだと凄すぎです。

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  • 欧州の歴史のなかで中世を抜け出し近代への転換期のナポレオンの存在というのは計り知れないくらい大きいようだ。しかし、肝心の彼の活躍すらよく知らない。ただ美化され部分だとか、逆に悲哀としての話など断片的にしか知らない。そんなときこのタイトルが目に入ったので思わず読んだ。マイナス面から読むのもよいかと思いながら読み進んだが、内容はそうでもない。いや、むしろなかなか本質的なことまで踏み込んであり読み応えアリ。

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反ナポレオン考―時代と人間 (朝日選書)の作品紹介

同時代人の見た英雄。反発、非難、中傷の渦の中から、あまりにも個性的な人物像が浮かびあがる。新資料を駆使した新訂版ナポレオン4部作、完結編。

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