夢語り・夢解きの中世 (朝日選書)

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著者 : 酒井紀美
  • 朝日新聞社 (2001年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022597830

夢語り・夢解きの中世 (朝日選書)の感想・レビュー・書評

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  • 中世(鎌倉時代から室町時代まで)、夢は神仏からのメッセージと考えられていた、という本。学術的スタイルの本だけど、一般人でも普通に読める。
    中世の物語で、夢の話が出てこないものは珍しい。
    日本に限らず、古代には世界の各地でインキュベーションということが行われていた。夢は人間を超越した聖なる存在が送ってくれるメッセージだが、ただ受け身で待つのではなく、自分たちの方から主体的に受け取りに行く行為、それがインキュベーションで、人々は「聖所で夜籠もり」して、夢の卵を抱き、夢が誕生してくるのを辛抱強く待つ。古代社会では夢託は王が行うことで、王だけに夢を見る能力があるとされていた。
    中世に入り夢は民主化する。不可思議な夢を見るのは王に限るわけではないから、当たり前過ぎる話に聞こえるが、もしかしたら肉体労働をしない脳を使う層が生まれることで、この時代に初めて一般人も豊かな夢を見る能力が生まれたのかもしれない。
    日本の中世人にとって、夢は見た本人の意識の作用に過ぎないものではなく大事な神仏からのメッセージ。知人に危険が迫る夢を見た場合は、当然本人に教えてあげた。また、そのままでは理解しがたい夢を解釈する夢解きという職業もあったし、行いが正しい僧に依頼して、夢を見てもらうこともあった。夢をモノとして売り買いする話も伝わっている。

  • 近代との夢の取り扱い方の違いに
    きっと驚かれるに違いありません。

    ちょっと古文が出てくるのでびっくりしてしまいますが
    ほとんどの文はその後に現代語訳がつくので
    大丈夫。

    昔の人がいかに夢というものを神格視
    していたかがわかることでしょう。
    でもそれを読み解く人がまずいと…?
    いいものも悪いことに。

    驚くのは夢を取り替えるというもの。
    なんだかずるいような気がしますがね。
    でも生き抜くためには賢さが必要なのかも。

  • 神仏と交流する技術者として夢をみる職業をもった陰陽師の検証

  • 中世人の夢の考え方にびっくり。

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