勝負師 (朝日選書)

  • 朝日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022598578

作品紹介・あらすじ

棋界内外での幅広い活躍、無類の人気と多才ぶりを誇る東西「2人のクニオ」の初の対談録。勝負の世界の今昔、希代の棋士たちの盤外戦術から、互いの人生観、モテ方のコツまでを縦横無尽に語り合う。才能と努力・運の関係、「勝負に辛い」先輩棋士の思い出、ファンを魅了した各対局の裏話、「大器」の見分け方、60歳を越えてどう生きるか、将棋の普及と棋界の展望…独特のユーモアと「勝負師」としての素顔がのぞく、吟醸のエピソードが満載。

感想・レビュー・書評

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  • 将棋への愛は共通。愛し方は異なる。ベテランならではの味わい深い対談。

    謙虚になれば不安や恐怖心がなくなる。
    運を呼び込むために必要なのが、謙虚さと笑い。

    内藤対谷川兄弟。兄が負けて弟が勝った。それを見た谷川父が兄を怒った。弟だけを奨励会に入れた。人間の運命は本人の知らないところで決まっている。

    内藤の優しさ。将棋ファンとの対局で、駒落ちであるのに本気を出してしまった。

    大山の番外戦術。対局中に、「女中さんにいくら包むの?」

    「天才とは、サービス精神である」黒沢明の映画、伊藤看寿の詰将棋。

    芹沢「プロとアマの差はどれくらいでしょうか?」「君の死にたい場所は将棋盤のどこだ。そこの場所で王様を詰ましてやる」

    米長道場「諸君らの若さと研究成果をぼくはもらう。その代り、豊富な実戦例と人生経験を提供する」

    内藤「羽生、谷川、森内、丸山・・・一回本気で、一生懸命戦ってみたいという思いが強い。そやからまだ引退できないんですよ。」

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著者プロフィール

1939年11月15日生、兵庫県出身
1958年 四段
1974年 九段

自在流と呼ばれる華麗な棋風で活躍。
タイトル戦登場は13回。獲得は王位2、棋聖2の合計4期。
棋戦優勝は13回。
1995年、空中戦法で升田幸三賞受賞。
2009年、通算1100勝。
2015年3月、現役最後の対局で通算1000敗達成、引退。

詰将棋作家としても知られ、「攻方実戦初形」で看寿賞特別賞を受賞。
1983年、「神戸市文化特別賞」。91年、「西宮市市民文化賞」。00年、兵庫県「誉」賞。10年、「旭日双光章」。
著書に『内藤流 終盤の法則』『初段最短コース』『内藤のカンタン詰将棋』『内藤のカンタン必至』『内藤詰将棋選集』(日本将棋連盟)、『図式百番』(マイナビ出版)などがある。

「2016年 『内藤國雄のすべて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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