- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022598622
作品紹介・あらすじ
上手な文章、美しい文章を書くには才能が必要だ。だが「わかりやすい文章」を書くには才能は必要ない。だれでも習得できる「技術」が必要なのだ。新聞記者として三十余年、蓄積してきた作文の「技術」を余すところなく披露したロングセラー『日本語の作文技術』『実戦・日本語の作文技術』から、言葉の順序、句読点の打ち方、漢字や助詞の使い方など、最低限これだけ習得すればいい部分を抽出。本書の内容を習得すれば、中学生から高校生・大学生・大人にいたるまで、読み手にわかりやすい、誤解されづらい文章が書けるようになる。
感想・レビュー・書評
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この本は中学生よりも、大学生や社会人向けではないでしょうか。本書で説明されている「かかる言葉と受ける言葉の位置関係」や「かかる言葉の順序」、「テンの打ち方」については、普段から仕事でメールを分かりやすく書きたいと思っている方にとって非常に参考になるかと。
特に私のようになんとなく自分のメールに違和感はあるけど、どこがおかしいか分からない方は一度読んでみることをお勧め致します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半の文法的な解説は非常にわかりやすい。
後半の「表現技法」はやや難しい。
「中学生からの」とあるが、文章のやり取りが多い大人こそ読んだほうがいい。
かかる言葉と受ける言葉を意識するという考え方は大変重要だと改めて思った。
私もそうだが、一文が長くなる時にどうしてもわかりにくい文書になってしまう。
その時に読む側が混乱する理由は、かかる言葉と受ける言葉の組み合わせがすぐに理解できないから。
なぜすぐに理解できないかというと、それぞれが遠い場所にありそれぞれの間にまた別のかかる言葉と受ける言葉が挟まっているから。
かかる言葉と受ける言葉のセットを明確にすることで伝わりやすい文章になる。
「私は花が咲いたと言った。」という文章より
「花が咲いたと私は言った。」とした方がスッと理解できる。
他にはテンやマルの打ち方・改行のしかたなど知っておくべきことを改めて学ぶことができた。
定期的に読み返したい。
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先にこの本棚に収納した『日本語の作文技術』の「中学生から」版です。作文技術だけを取り上げるなら,こちらの本の方が読みやすいです。
『日本語の作文技術』とどこが違うのかをあげてみます。
1)常体ではなく敬体で書かれている。要するに「ですます調」です。
2)少しだけ,簡易な言葉で書かれている。例えば「修飾する側とされる側」が「かかる言葉とうける言葉」になってたり「句読点のうちかた」が「テンやマルのうちかた」になってたり。図解も取り入れて,わかりやすくなっている。
3)「第八章 無神経な文章」および「第一〇章」以降が省略されている。
細かい点を比較したわけではありませんので,あしからず。
また,もしかしたら新版の『日本語の作文技術』では,より『中学生からの作文技術』に近くなっているのかも知れません。わたしは旧版しか持っていないので確認できません。
はじめて手に取るのなら,この『中学生からの…』がいいです。わかりやすいし,内容は『日本語の…』ともそんなにかわらないので。
「中学生から」向けと言いながら,本多勝一氏の言葉に対するこだわりはしっかりと表現されています。こういう文章を中学生の時に読んでおくと,作文技術だけではなく,各国の言葉に対する姿勢も身につきそうです。 -
・「わかりやすい文章」を解いているだけあって、非常に読みやすい文章である。
・特に第7章の内容には強く共感した。これはつまりは「ウケたい」欲が少しでも見える文章は、たちまち読者を白けさせてしまう、ということだろう。書き手がまじめくさっている方が一層おかしみが増す。ブロガー長瀬さんの文章が面白い所以もその点にあると思う。 -
中学生向けとのあるものの難しい。大人向けと変わらないのでは。
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中学生に読ませるには、ちょっと難しい内容だった。
前半は読みやすいと思います。 -
中学生には難しいのでは?
私自身の作文技術が乏しいためなのか、
なかなか難解でした。
とは言え、主語と述語をできるだけ近づける、
ということを意識するだけでも、
かなりわかりやすい作文技術が身につくのではと感じました。
今後の文章表現において、
まずはこの点から実践しようと思います。 -
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頭の中では分かっているつもりでも、いざ文章を書くと忘れがちなルールがある。自分がどのように文章を書く癖があるのかを把握するのが大事。例えば、「かかる言葉と受ける言葉を遠くに置きがち」など。
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うーんまあ
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、の打ち方、修飾関係の図示など、細かい事例を使った技術向上のための本です。
やや文章が硬く、例文も新聞口調のものなので、実際の中学生の作文には使えないかもしれません。
巻末でも書かれているように、「作文技術以上の」本にしようとしたため、筆者の主義・主張がはしばしに感じられます。それが、いやでなければ、すんなり技術本として活用できるでしょう。 -
とても勉強になった
特に前半
後半はちょっと難しくて読み飛ばした -
同著者の「日本語の作文技術」の内容を題名の通りもっとわかりやすくした本。
「「日本語の作文技術」と比べて特段新しい内容はない」と著者が述べている通りの内容。
先に「日本語の作文技術技術」読んでいたため、新たな気づき、理解深化は得られず。
以上 -
タイトルだけ見ると中学生向けのようですが、内容は大人が読んでも満足できるだけのものです。というか、大人であってもここで指摘されているような「作文技術」をきちんと身につけている人は、ほとんどいないのではないかと思います。
著者は日本語学者ですが、基本的には可能な限り、文法用語を使わずに説明しようとしています。その点で、言語学をかじったことのない人でも理解しやすいのではないかと思います。5章で助詞の使い方について触れてますが、この章がほぼ唯一と言っていいほどの「文法用語を使った」部分ではないかと思います。
いわゆる「ダメな文章」の典型例として新聞の文章が多く取り上げられているので、文章の素人としては安心できます。プロでさえできないんだから、自分がきちんとした文章が書けなくても仕方がない、これから頑張ろうという気になれます。
自分の書いた文章がどうもシックリ来ないという人、人に読んでもらえるような文章がうまく書けないという人はもちろんのこと、「自分はちゃんとした文章を書いている」と思い込んでいる人にこそ、ゆっくり腰を据えて読んでほしい本です。 -
作文のための技術もたくさん入っているけれど、それよりも日本語についてのウンチクが満載で面白い。
特に語順の考察については「なるほど!」と膝を打ったなあ。なるほど~。
ただ、時折著者が「ダメな文章」として挙げるものは、単に著者の趣味に合わないというだけのものっぽいのが多い印象。僕にはそれほどダメだとは思えなかったけどねえ。 -
タイトルがもったいない気がする。万人が学べる良本である。しかも、学ぶだけではなく、実用的に使えるようになる。
実際の記事を題材に、こう有るべきと正しながら進むわけだが、それだけでこうも読みやすくなるのかと関心させられる。新聞の文章もそんな間違いだらけというのも面白い。 -
「日本語の作文技術」と同じ内容でした。
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「中学生からの」とあるが、この作文技術で十分生きていける。