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- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022598875
作品紹介・あらすじ
黒船の耳をつんざくような砲声から2年、天地を動転させた大地震と大津波の襲来は、国土を焦土と化した。人々の恐怖をあおり、この世が根底からひっくり返る-、そこに安政5年(1858)、コレラが襲いかかった。罹ったら最後、3日で死ぬといわれるコレラには、旧来の仏教や氏神では太刀打ちできない、より強い霊力のある神仏や流行神にすがるしかない。コレラを操る悪狐の天敵、御神犬やお札を求め、遠く京から神社を勧請して、災厄に立ち向かう。あらゆる手を尽くしても衰えないコレラに追い詰められれば、一転無礼講の祝祭に走る。東海地方の村々に残る名主の記録から、村人がどのようにコレラと闘ったのかを再現してみると、おかしくも、またたくましい幕末庶民の姿が見えてくる。
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