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- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022599254
作品紹介・あらすじ
いま、精神医療が身近なものになってきた。誰もが、心の病、精神の病と無関係ではいられない。そんな時代を迎えている。では、なぜそうなったのか。患う人は本当に増えているのか。それとも精神の病や精神医療が変化したのか。精神医療は、その時代の、政治や法制度、文化や風俗、民俗や宗教、社会やメディア、人びとの意識、そして社会運動がつくりあげてきた。それはある意味、各時代の観念が凝縮した姿でもある。かつて精神の病とはどういうものであり、人びとはそれをどのように扱ってきたのか。狐憑き、滝行といった民間治療、私宅監置、精神鑑定、ノイローゼやうつ、自殺など、近現代の精神医療に関わる歴史的・社会的事例を紹介し、ではいま精神医療の現場でどういう試みや考え方が始まっているか、自殺をどうとらえるか、複雑で複合的な精神医療をめぐる諸問題に、新進気鋭の各学問分野の専門家が挑む。
感想・レビュー・書評
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精神の病気や状態に関する認識が、どのような歴史をたどって現在の状況に至ったのかが、分かりやすく説明されています。
現代において、私たちは、細分化された病名や状態名に執着させられがちですが、その執着の是非を考えるきっかけになると思います。
内容は「精神医療と社会の歴史」という硬そうなテーマなのですが、文章がとても読みやすいので「読み物」としてすんなりと読めてしまいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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