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みんなの感想・レビュー・書評
何という人生…。ユダヤ人として生れたドイツの偉大な化学者ハーバー。ドイツ人への同化を願った彼は,一次大戦で毒ガス兵器開発を中心になって進める。 同じ化学者だった妻クララが抗議の自殺を遂げても,ハーバーはその使命を全うする。なんということだ…。彼には毒ガスは「人道的兵器」だという信念があった。戦線の膠着が続く中,毒ガス開発には敵味方双方が鎬を削り,ボンベから塩素ガスを放出する方式から,砲弾にイ... 続きを読む »
ハーバーについて書かれた本のはずですが、第一次世界大戦頃のドイツを中心とした歴史書を読んだ印象でした。人物伝はおよそ偉業を成し遂げた者について書かれますので当然といえば当然ですが、その中でと特に歴史書の印象でした。しかしそれだけドイツに影響をもたらしたのだということがうかがえます。厳つい顔写真に「毒ガス開発の父」などと威圧的な表紙ですが、ハーバーの国を愛する気持ち、そして生涯科学者を貫く姿勢に心打たれるのは私のような化学屋だけでないはずです。
ドイツが科学技術が世界トップだった、第一次世界大戦の頃の話。
ハーバーの生い立ちや家族関係なども詳しく、科学者たちの心情をよく描写していると思う。
近代化学の歴史。 化学という学問は本来工業と密接であるべきであり、 我々はもっと大きなスケールで試さなければいけない、とつくづく思う。 「科学に国境はない、だが科学者に祖国はある」 国策として何かのテーマが与えられたとき、それを解決する方法が人の道に背くとしても、 科学的根拠(ときに好奇心)に基づいて、それを遂行するのが天才(ときに罪人)なのかもしれない。 文中で複数回でてきた... 続きを読む »
【自然科学の歩みを理解するために】
ハーバーは高校化学の教科書でも空中窒素の固定に成功した研究者として言及される。大化学者の光と陰を描いている。







