神の汚れた手 (上) (朝日文庫)

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著者 : 曽野綾子
  • 朝日新聞社 (1985年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022603517

神の汚れた手 (上) (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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    内容(BOOKデーターベース)
    「中絶手術は、戦後最大の産業であり、今日の繁栄は、ひとえに産婦人科医のおかげ」という説も生まれる中絶天国・日本。その数は三千五百万、大韓民国一国分くらいの人口を抹殺したことになる…中絶は果して悪か?湘南の小さな産婦人科医院を舞台に展開されるさまざまなドラマを通して真の生命の尊厳を訴える衝撃の問題作。

    作者は超有名な曽野綾子。間違いない名作である。やはり昔から親しまれている有名な作家の文章は読みやすい。そして内容は非常に濃く読み応えがある。
    田舎の産婦人科病院にスポットを当てて、患者とその家族の物語を展開させている。1つ1つは派手では無い問題が妊婦とともに舞い込んでくるが、それがどこにでもある問題ばかりである。赤ちゃんは宝物。誰にでも分かっている常識がいざ自分の身や家族に降りかかると簡単にはかたづけることのできない物語となる。

  • とある町の産婦人科を舞台にした物語だ。女性が書く医療物ということで、どうせお綺麗な話で終わるんだろうと舐めてかかったら痛い目をみた。
    重いんである。生まれながらに障害を負った赤ん坊あり、望まれず誕生し、あげく実の姉に抗議の自殺をされる赤ん坊あり。主人公の妻も情緒が不安定でいつも問題を起こしてばかり。そんな時でも主人公は、時に斜に構え、時に韜晦しながら患者たちと向き合っていく。……ドラマティックなエピソードがあるわけではない。諦めたり目をそらしたりする描写の方がずっと多い。それでも読み終えた後に、しみじみと心に迫ってくるものがある。そんな話だ。

  • 産婦人科医・野辺路とその家族、そして友人たち。
    産科といういのちの切り岸に立ちながら、決して綺麗な仕事だけをやっているわけではない男と、彼の周囲の面々がおりなすヒューマン・ドラマ。

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