内務省対占領軍 (朝日文庫)

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著者 : 草柳大蔵
  • 朝日新聞社 (1987年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022604446

内務省対占領軍 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 敗戦の日本にやってきた41万人の占領軍。GHQからは次々に民主化の指令が出され、内務官僚たちはアメリカ流の改革を主張する占領軍当局者を相手に、現実とのギャップを埋めるべく苦闘の日々を送る。軍国主義の根拠として解体された内務省の知られざる戦後の869日を通して、占領政治の実態を現代の視点から捉え直した力作。(親本は日本解体ー内務官僚の知られざる869日 1985年刊、1987年改題のうえ文庫化)
    ・通念への挑戦ーはしがきに代えて
    ・第一章 焼野ヶ原の承詔必謹
    ・第二章 だんまりの政治劇
    ・第三章 空前絶後の選挙法案
    ・第四章 どんな知事なら米が出るか
    ・第五章 マッカーサー元帥暗殺計画という謀略
    ・第六章 「追放」は陰惨なドラマだった
    ・第七章 追放の演出者たち
    ・第八章 町村長は善玉か悪玉か
    ・第九章 市町村のないところをどうするか
    ・第十章 六梯隊理論と隣組
    ・第十一章 東大法学部は諸悪の根源
    ・第十二章 公選知事だと出先機関が増える 
    ・第十三章 官公混在という日本的御家芸
    ・第十四章 大蔵省も解体の標的だった
    ・第十五章 ケーディス大佐、豹変する
    ・第十六章 アイ・チェインジド・マイ・マインド
    ・第十七章 「時の運」と政治家の能力の関係
    ・第十八章 「パーセプション・ギャップ」第一号
    ・第十九章 解体直前に三十七人の採用
    ・第二十章 「珍奇な機関」の地方財政

    細かい章に分かれていて読み易い。元々は雑誌に「地方自治水滸伝」という題名で連載されたものだという。米軍による対日占領政策は、成功例と評されるが、本書を読むと、支配する側も準備が万端であった訳ではなく、支配される側がいかに翻弄されたのかがわかる。圧倒的な権力を持ったGHQであるが、本国の議会などから厳しい監視を受け、成果を求められていたという指摘も興味深い。
    本書は、占領軍対内務省とあるが、正確には、GS対地方局ということになろうか。日本の地方自治をいかに守ろうかと奮闘した内務官僚の矜持が窺え面白かった。

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