カミーユ・クローデル: 極限の愛を生きて (朝日文庫 ゆ 2-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022606983

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  • 詩人ポール・クローデルの姉であり、ロダンとの熱烈な恋を経て、精神を病んでいった女性彫刻家カミーユ・クローデルの評伝です。

    たぐいまれな才能をもちながらも、ロダンとの愛に傷つき、その才能を十分に発揮することなく生涯を終えることになったカミーユの姿を、一人の女性の悲劇としてえがこうとしています。ロダンが女性との恋愛に「生命」との結合を求めたのに対して、カミーユが精神的な高まりを求めたという本書の解釈の枠組みはすこし図式的に思えなくもありませんが、彼女の生涯がドラマティックにえがかれていて、おもしろく読むことができました。

  • 新書文庫

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著者プロフィール

上智大学仏文科卒、九州大学大学院、上智大学大学院を経て、パリ第4大学博士号取得。評伝作家・翻訳家。著書に『カミーユ・クローデル 極限の愛を生きて』(朝日新聞社)、『ゴーギャン 芸術・楽園・イヴ』(講談社)、『藤田嗣治 パリからの恋文』(新潮社)、訳書にテレーズ・ムールヴァ『その女の名はロジィ ポール・クローデルの情熱と受苦』(原書房)、デルフィーヌ・ド・ヴィガン『デルフィーヌの友情』(水声社)など。

「2020年 『子供時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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