- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022611536
感想・レビュー・書評
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1990年代には、多文化主義を賞揚する雰囲気が現在より強かったらしい。それにしても、本書は作り方がお手軽る(雑)だった。
【版元】
『「日本人」をやめられますか』(杉本良夫 朝日文庫 1996年、単行本1988年)
ISBN:9784022611536
定価:661円(税込)
発売日:1996年6月14日
文庫判
在庫:品切れ・再販未定
国や民族といった枠にしばられずに、自由にリラックスして生きる道を、社会学者がわかりやすく説く。
〈http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=3450〉
【簡易目次】
プロローグ 「文化分裂症」の快楽
第1章 「英語帝国主義」の裏表
第2章 日米豪比較から見えてくる日本像
第3章 「日本人」は「日本的」か
第4章 戸籍・国籍・国際化
第5章 マルチカルチュラリズムの深層
第6章 越境人間のスリル
エピローグ 「日本の超克」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近年ことさらに「国際人」というものが言われていますが、確かにこの言葉は「方法であって目的でない」と考えている人が多いと思います。
英語が話せたら国際人か?出身国を離れたら国際人か?
中身はわりとありきたりな日本人論でしたが、テーマの提唱としてはとても大きな意味を持つ本だと思います。 -
タイトルの割に、中身はありがちな異文化論・比較文化論である。
オーストラリア生活に飛び込んだ著者の在外邦人としての経験談と学者としての論説を織りなして綴られた日本人アイデンティティ本。
日米の比較はよくある話。そこでオーストラリアも比較対象に入れてみると、実は日本とアメリカの経済至上主義はがよく似ているのが見えてくる・・・という視線が新鮮だった。