ブクログ大賞

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)

  • 485人登録
  • 3.58評価
    • (31)
    • (49)
    • (64)
    • (12)
    • (3)
  • 41レビュー
制作 : Dean R. Koontz  大出 健 
  • 朝日新聞社 (1996年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022611567

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
ジェイムズ・P・...
J・モーティマー...
フランツ・カフカ
デール カーネギ...
有効な右矢印 無効な右矢印

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

  • 著者について知らなかったので、検索してみたところ
    ”アメリカ・ペンシルベニア州出身の作家。SF小説からホラー、ミステリー、サスペンスなどジャンルミックスした手法で80年代から現在に至るまでベストセラー作家であり続けている。”
    ということでした。残念ながら、日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは「ベストセラー作家であり続けている」人物が、本のタイトルの通り、ベストセラー小説の書き方を教えてくれる本です。
    「本はもう売れない」などというのは誤解であること、ではどんな内容にするべきかということなど、まだ見ない作家を実例を交えて励ましてくれます。
    作家の実態や、出版業界のからくりを知りたい方にはとても参考になる本だと思います。
    ただ、書かれたのは35年ほど前であること、そしてアメリカの事情であることも承知して読む必要はあると思います。

  • 齋藤孝著『大人のための書く全技術』40冊―35

    ものを書く時に知っておくべき知識や心構えがたくさん書かれている、たいへん役立つ本。

  • ある人がオススメしていたので、購入してみましたが、私は普段フィクション小説をそんなに読まないせいか、この本に書かれたノウハウでハラオチする回数が少なかったです。

    というのも、ノウハウの実例として、多くの有名どころの小説を挙げていますが、
    そもそもそれらを読んだことがないので、この点でなかなか理解を深めることができませんでした。

    なので、「ベストセラー小説を書くノウハウを得たい」と思うなら、まず先人が残したベストセラーを読んで読んで読みまくっておく必要があると再認識しました。
    (もちろん、書き写しもいいと思います)

    ただし、いくつかのノウハウはスっと理解できたので、そのうちの3つを取り上げて書きとどめておきます。

    ●1. 悪人の方が魅力的なキャラクターをつくりやすい

    普通の人間の多くは、欠落した部分があり日常生活に不満をかかえているため、悪人に対して
    自らの思いを重ねたりし、感情移入できる。
    対して健全無欠なヒーローは非現実的でつまらないし、憧れはあれど、なかなか共感できない。
    そして、この悪人が改心なりし、味方になった時は非常に人気がでやすい。

    ●2.場面転換は事細かにかかない、意味がないし読み手が冷める

    例えば、主人公が「仕事場から家に帰る」など、場面転換するときにその道中(例えば駅まで歩き、電車で三駅通過、乗り継いで・・・など)を事細かに書く必要はまったない。
    その細部描写には意味もないし、ただリズムを悪くするだけで読み手を飽きさせてしまう。

    そういう場合は、仕事場の時点で、家に帰ることを読み手に想像させる一文さえあればいい。
    「そして、主人公はPCを閉じ、職場を後にした」


    ●3「荒唐無稽で話が信じられない」と読み手に思わせてしまう場合は、大抵は細部の描写が非現的だったり、背景が調査不足だったりといった「甘さ」ゆえ。

    そもそもフィクション小説は、それ自体がウソなのは明白。
    だが、例えば登場する都市の風景描写がデタラメだったり、あきらかに調査不足な表現だったりすると読者は冷めてしまう。
    読み手は、フィクションの中でも「リアリティを感じたい」し、それこそが物語の魅力の厚みを増してくれる。

  • 地元書店の「お薦め文庫」のコーナーで紹介されていたので、気になって手に取ったところ、著者の波長と合いそうだったので購入した。
    タイトルこそ「ベストセラー小説」と銘打っているが、実際は「売れる『アメリカ流エンターテインメント小説』の書き方である。発刊されてから30年以上経過しているため、アメリカ国内の出版事情やセールス方法を扱った冒頭3章については、古さが目立つ。また作者の考え方を、そのまま日本の事例に当てはめるのは無理がある。とはいえキャラクターの造形方法、プロットの立て方、スランプ克服法など、豊富な経験に裏付けられた彼の見解は、今もなお説得力を持つ。筆者は短い簡潔な文体が好みのようで、形容詞を豊富に使った、日本流の長い文体を愛好する読者には、違和感をもつ可能性もある。最終章で取り上げられる「読んでおくべき作家」のリストは、著者の好みであるということをあらかじめお断りしておく。しかし、この本で取り上げられた作家たちは、作家志望の人間は、必ず目を通すべきである。そしてベストセラー作家になるためには、とにかく読み、書くこと。それ以外の近道はない。

  • 面白い小説がそなえている要素を分析し、わかりやすく伝えてくれる本。1981年刊。この本が単純に読みものとしても面白いことや、巻末のブックレビューに非常に面白い本が多数挙げられていることが、本の内容に信ぴょう性を与えている。この本を読んだことで、面白い話がなぜ面白いのかを自分でも分析できるようになった気がする。述べられている技法も古くなっていないと思う。小説を面白くするための基本的なことを知りたい方にオススメ。ただ、巻末の読書ガイドは全ての本読みさんにオススメ。

  • 15/08/22、ブックオフで購入。

  • 金儲けのための執筆ハウツー本。

  • 今まで読んだ創作方法論の中で最も明瞭にまとめられていただけでなく、大衆文学よりも純文学の方向性を過剰に重視していた自分の考えを改めさせる事になった重要な著作。色んな作品への評価が変わった。

  • ブックガイドとして読み返すつもりが、引き込まれ、最初から最後まで読み通してしまった。見方を変えれば娯楽小説の構造分析ともいえるわけだから、読み方指南としての側面も担う。

    純文学批判に関しては、理屈でなく、実感として頷けた。紹介されている必読のエンターテイメントには、もはや品切れになっている作品が少なくないけれど、それだけ日進月歩の分野なのだとも思う。

    作家志望のなかでも、とりわけ同年代の方々に、これを読んで頑張ってほしい。日々の憂さを晴らしてくれる傑作を、待ち侘びてやまない。

  • あまり理論的な話はなく、著者の経験から来る具体的な話が続きます。そちらの方が、実際に何かを書きたい人には役立つでしょう。事件が次々に起きる波乱万丈のストーリーを書きたい人にお勧めです。ストーリーだけが小説の面白さではない、と思う方には、例えば保坂和志の『書きあぐねている人のための小説入門』などをお勧めします。

  • 当たり前の内容だった。

  • ストーリーだいじ!プロットだいじ!
    プロットのとこでは、氷室先生の小説や、ドラマのCSIを連想した。まさにそうなってるものね。

    あいつぐ困難によって主人公を追いつめよ!

    テーマは小説を豊かにする。「ファッション業界で起こった殺人事件」はテーマでなくプロット。
    ウィスパーズのテーマは「われわれの生活に影響をおよぼす力、われわれを鋳型にはめ、形づくる感化力は、離れた部屋から聞こえる、しかとはわからないが、耳にこびりついて離れないささやきのようなものだ」

    よい小説とは……
    プロット、人物描写、テーマ、アクション、ムード、人目を引くイメージ、気のきいた文章、背景
    が渾然一体となって、魅力的なストーリーをつくりあげている。

    サスペンスシーンにも場所をえらべ
    キングコングはエンパイアステートビルを登った

    複数の視点から書くと厚みと幅が生まれる

  • 小説を書いている時期もあったので、参考にしようと思い読みました。
    本書の内容と自分の書き方と照らし合わせてみると、やってはいけないことが山ほど見つかりました。
    本書はプロットの重要性を謳っていますが、それ以外にもアクションシーン、人物描写、背景描写、文体、さらには陥りやすい誤ちなど、様々な点でベストセラー小説を書く上で重要になる点が書かれています。
    そして、筆者が勧めているのはとにかくたくさんの良書を読むことと、たくさん小説を書くこと。
    巻末の章には読むべき良書が作家毎にリストアップされており、ベストセラー小説の書き方を知るだけでなく、何を読めばいいのかということについても知ることができる一冊であるので、これから小説を書きたい方には必読ではないでしょうか。
    しかし、筆者はあくまでもベストセラー小説、つまりは大衆向けの小説を書くことを勧めており、この本の内容もそれに沿ったものとなっています。
    ですので、SFやミステリーなどといったいわゆるジャンル小説を書きたい人にとって優れた本になるのかは分かりません。しかしそれでも参考になる部分もたくさんあると思いますので、とりあえず読んでみるのもまた一興かもしれません。

  • どんな本が売れるのか?超ベストセラー作家が、自作をはじめ、さまざまな例をひきながら、成功の秘密を説き明かす。何百万もの読者に支持される人気作家ならではの、それ自体が一つのエンターテインメントとなるように計算された好読み物!巻末に読書ガイド「読んで読んで読みまくれ」添付。

  • 自身の経験から「悪いことは言わないからジャンル小説なんか書かずに一般大衆小説を書け、な?」と繰り返すのが妙に可笑しかった。初めて邦訳が出たのが1983年(自分がクーンツを初めて知った『ウォッチャーズ』の10年前だ)なのでその点は差し引いて読んだ方がいい箇所も一部あるが、それ以外は普遍的なものかもしれない。作家志望者に限らず読者としても興味深い記述は多かった。

  • ベストセラー作家による書き方指南本。

    著者の作品は読んだことないのだが、著者の作品に対する心配りが詳しくかかれていて、参考になった。
    いろいろと指南本のたぐいはでているが、これ1冊読んでおけばいいのかなという気もする。

    少しだけ古い内容で、アメリカの市場を対象としているのが難点といえば難点。

  • 言わずと知れたクーンツの、作家志望者向けハウツー本(って言ったら良いのか?)。文例に出てくる著者自身の作品をたびたび登場するのでサブテキストとしても愉しめるかも。
    実際、ハウツー本として役立つかどうかというより、そういう読み方の方が愉しめると思う。アメリカ出版業界の裏事情みたいなところはそれなりに面白い(とはいえ30年近く前の状況、ではあるが)。

  • 作者がとても偉そうな上から目線で物言いをしているが、実際にベストセラーを連発している人らしいから、それはそれで許せるかな。
    数々の名言やオススメ本の紹介で、本は付箋でいっぱいになってしまった。
    これからのわたしの作家人生に多大なる影響を与えることになる人かも。
    この人の小説はひとつも読んだことないがw

  • 数年前に読んだ本。読み物としてもとても面白く、文章を書く仕事に憧れる人には実用的だと思った。
    フォトリーディング&高速リーディング。
    読了。

    プロとしての態度でしっかりとタイプライターの前に座る。読んで読んで読みまくり、書いて書いて書きまくる。なかなかすごい事だと思った。
    流通業界の事についても記述があり、作家志望の人はぜひ読んだ方が良いと思った。それ以外にも創造的な仕事をしている人には創作のヒントになると思う。

    星五つ。

  •  すごくよかった。クーンツの言い方は体育会系だしアメリカンなオプティミズムも溢れんばかりで、たとえば「まず売れる作品を書かねば作家としてダメ」「読者が読みたいと思えるものを提供することもできないで何が作家か」といった論調が強いのだけど、基本的なポリシーとして「読みまくり、書きまくれ」という単純な、だけど何よりも真っ当な主張があるから、「いやそんな一面的な」と辟易する前にまず書いてみよう、そして何でも読もう、という方向に背中を後押しされるような感じがします。
     こうすべきだ、という部分も少なくないし、エンターテイメントの手法を自作の引用から説明していくところは、さすがに読んでいてつらかったり退屈だったりもするのだけど(読みまくれって言ってるんだからそれだけでよくないすか、先生、みたいなね)、「私は肉体労働その他過酷なこともやってきたが作家よりきつい仕事はない」なんてありがたいお言葉だし、具体的に「一日14時間ほどタイプの前に座る生活を7年続けた」上でのノウハウだって言われれば内容はさておき背筋がピンとしちゃうよね。いい話です。

    (今本が手元にないから上の具体的な数字間違ってるかもしれません。まあ雰囲気で)

  • 小説ないし全ての物語に通じる、プロットや性格描写やアクションなどをより深く考察するためには、これは必読書。文体についてはとにかく濫読を薦めていた。スランプ脱出法は実生活でも適用できるかと思います。

全41件中 1 - 25件を表示

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)の単行本

ツイートする