- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022612588
感想・レビュー・書評
-
歴史や考古学なんて面白くないものでした。
もちろん学校教育の賜物です。
大人になったからなのか、
教科書以外の本に接するようになったのか、
歴史は面白いものです。
それは物語として読むからなのです。
歴史だって神話だって、考古学だって、
物語として思えばこんなに面白いものはありません。
それが創作であっても、史実であっても、
物語としてすぐれているのであれば面白いものです。
そう、島根の出雲って島根島だったのですね、
宍道湖は海だったのですね、
という前知識をもって出雲へ行ってきました、
ほら、そういえば平地ばかりです、洲なのですね、
そして向こう側だけ険しい岩山のようです。
なるほどねー、
歴史をしって各土地に行くと、
それだけで面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
神武東遷の話が面白かった。
古代では水路の方が重要とか、河内は湾→潟→湖だったとか、現代に生きていると忘れがちなことを、素人にもわかりやすく解説してあるので、無理なく読める。
『紀』で地名の後に「邑」がついている場合、そこにはしばしば弥生時代前後の大遺跡がある、等の知識も散りばめられていて、考古学によって記紀の神話部分が肉付けされ立ちあがってくることに、思わず興奮した。 -
立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』
考古学の専門家が日本神話を見直すと、何が見えてくるか。 -
考古学と古文献学を横断して,常に多くの知的興奮を齎してくれる著者の,ちょっと古いけど好著.本書で特に面白いのは,絶対に目に出来ない草薙剣の寸法や形状や素材を大胆に予測するあたり.まかり間違うとトンデモ憶説になってしまい,イロモノ扱いになるようなギリギリの危険なテーマに肉薄する筆致は,まるでスピン寸前のマシンを魔法のように操るレーシング・ドライヴァの如し.