- Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022612625
作品紹介・あらすじ
ケネディの暗殺、「偉大な社会」を目標に掲げるジョンソン新政権の成立。米国内の政治状況が混沌とする中、ベトナムへの軍事介入は、政権参画者たちの野心や自己欺瞞のため、拡大の一途をたどる。政権内部でわずかに挙がる戦争懐疑派の意見も押し潰され、ベトナムの悲劇は続く。
感想・レビュー・書評
-
中国の崩壊を的確に予言した最良の人びとはその生活と仕事とを破壊され、中国の朝鮮戦争介入を予見できなかったラスクが出世する。ラスクにとって教訓は明らかであった。タカ派の立場で誤りを犯しても問題はないが、ハト派の立場で正論を吐くことは、やっかいな問題を引き起こす、ということである。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・ベスト&ブライテストたちは登場時にはかなり持ち上げてられているのに、実際の仕事では全くすばらしさを発揮していないのはいったいどういうわけだろ。小説上の落差のためとはいえ、ちょっと極端かも。
・ベトナム戦争だけでなく、第二次大戦後のトルーマンドクトリンとかマーシャルプランとか中国喪失あたりもおもしろそうなので、別の本を読んでみたい。 -
『ぼくらの頭脳の鍛え方』
書斎の本棚から百冊(立花隆選)
二十世紀の歴史34
二十世紀ジャーナリズムの一つの頂点。ベトナム戦争とケネディ政権の裏の裏。 -
[目次]
第11章 誰がベトナムの真実を語ったか;
第12章 マクナマラ伝説の虚構;
第13章 堰を切った疑問;
第14章 深まるホワイトハウスの分裂;
第15章 ケネディが遺した負債;
第16章 空費された一年;
第17章 目を閉ざし暴走する巨像;
第18章 押し潰される懐疑派;
第19章 ジョンソンの野心と虚偽