両刃のメス ある外科医のカルテ (朝日文庫 お 62-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.90
  • (3)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 42
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022616692

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 一度は医学部を考えたことがあった私。実弟の病気を経て、いろいろ医学書を読み漁った日々もあった。今になって医学の世界に足を踏み入れることは不可能だけれど、改めて医学の世界に興味を抱くことができた。

  • ノンフィクションはあまり読まないが、これは外科医の世界を垣間見せてくれる、秀逸な本である。特に興味深かったのは、医療ミスと紙一重?かとも思われる、手術の失敗例を、忌憚なく、正直に書いているところである。患者の家族が読んだら複雑であるとは思うけれども。

  • すごい。オペのうまい先生の技を盗むために見学に通い詰めたり、とにかく鍛練。輸血を拒む「エホバの証人」の患者を受け入れて無輸血手術を行ったり。

    仏の心を持って、鬼の手を使う…そんな外科医のエッセイ。

  • 一言でいうと外科医の回顧録。内容はかなり壮絶。一つ一つのエピソードが具体的に描写されていて、分かりやすく、引き込まれる。
    いざとなったら、こういう医師にかかりたいけど、無病息災で天寿を全うするのが一番だなぁ。

  • 筆者の色々な手術経験上のエピソードが面白い。
    「孤高のメス」の原点と言われている物。 軽快なテンポでとても読みやすいです。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

医師・作家。一九四三年愛知県生まれ。 京都大学医学部卒業。早くより癌の告知問題に取り組み、「癌患者のゆりかごから墓場まで」をモットーにホスピスを備えた病院を創設。手術の公開など、先駆的医療を行う。「エホバの証人」の無輸血手術をはじめ手がけた手術は約六千件。現在は淡路島の診療所で僻地医療に従事する。医学学術書の他、小説やエッセイなど、著書多数。

「2020年 『緋色のメス 完結篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大鐘稔彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×