- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022618160
作品紹介・あらすじ
日本の母子家庭の約半数が、年収125万円に満たない「貧困層」-。虐待、DV、うつの末、貧困の蟻地獄に堕ち、出会い系サイトで売春するシングルマザーの実態に迫った衝撃のルポ。途方もない孤独感と絶望感の中で、彼女たちは何に「救い」を求めたのか?
感想・レビュー・書評
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シングルマザーの売春の垣根が思いのほか低くなっている。自分の年齢や容姿など、簡単なプロフィールを登録した上で、異性に向けメッセージを書き込む。これに対して男性は返信することもできれば募集の書き込みもできる。出会い系サイトにおける売春交渉は、実質上いまだ野放し状態。風俗業界の経験もほとんどないシングルマザーが、どうしようもない事情の中で足を踏み入れていく。貧困に喘ぐ女性たちの実態、衝撃的な現実。身の毛もよだつ最底辺の世界が驚くほど身近にある。
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なかなか身につまされるアレでしたよ!! まあ、興味深かったんで良いんですが…やはり内容が内容だけに読み終わった後、ずーんと…胸にしこりのやうなものが残ります。
ヽ(・ω・)/ズコー
取材されているママさんの大半がなんというか、他人への依存度が高いと申しますか…ともかく誰か居ないとダメなんだな、と思わせるような人たちでしたねぇ…。
まあ、人間、一人では決して生きられないものだとは思いますけれども…誰もが自分のことを救ってくれるわけではないんだゾ! ということを彼女たちには申し伝えたいと言いますか…
けれどもまあ、こういう人たちってこのようにしか生きられないんでしょう、きっと…それにしても!
彼女らの子供たちが気がかりですねぇ…まあ、殺されないとは思いますけれども…劣悪な環境の中で大人になるしかないのですね! 彼らには強く生きてってもらいたいと…遠くから祈る僕でした。さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー -
他の人にぜひ読んでほしいと強く思った。読書感想文の課題にしてほしいくらい。中学だと厳しいかもしれないので高校くらいで。
どんな人でも同じ境遇になり得ること、うまくいっていても板一枚下にはつらい境遇が待っていること、それらを知る心の準備をするため。それから、もしその境遇になったときにどんな方法があるのかをあらかじめ知っておくため。
その境遇になってからでは調べる気力もなくなり、抜け出せなくなる。
最貧困シングルマザーと聞いて「自己責任」とか「甘え」とか思い浮かんだ人は、本書を読んでみると考えが変わるかもしれない。いや、そもそも想像力が欠けているから批判しているのだろうから、批判は変わらないか。
それよりも「なぜ抜け出せないのか」「あれは使えないのか、これはどうだろう」と考えられる人にこそ読んでほしい。筆者がその考えを代弁し、一つ一つ否定されていく。
自分が、圧倒的に持たざる者で、子供がいて病に倒れたら、いったいどう抗えるのか。
救いの手を握れない理由は、とてもとても根が深い。地道に改善しようにも、頭・お金・容姿のなにかしらを持つ側の多くに想像力が欠けているのでは、訴えても効力がない。
現実が見えて、かつ力のあるものが制度設計をしないと、変わらないのではないかと思う。本書には、その視点の提案がある。
政治家にも読んでほしい。
福祉に関心のある議員に働きかけよう。 -
かなり正直ベースで書かれているという印象。
ただ、逆にそれだからか、単に私の性格なのか、共感はあまり出来なかった。
日本の中にある難しい問題の中のひとつだと思います。
2018.7.7 -
すごい個人的な好みだけど、ルポってこういうものなのかもしれないのだけど、語り口調が感情的でなんか嫌だった。解説の室井さんのところまでも。あぁ!!無情な!!!みたいな。
でも子どもに対する価値観は同じだったし、最悪な状態にあるシングル家庭がいることも痛切にわかった。
弱者に冷たい人が多い国だと思う。野次馬的というか、震災のボランティアとかは勿論大切なんだけど、深くは考えられない人が多い国なんじゃないかと思っちゃう。でももしかしたら、みんな自分のことで必死なだけかもしれないし。どうしたらいいんだろうなぁ。 -
出会い系シングルマザーの話。
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シングルマザーに優しい社会は一部だったのか。
根強い貧困と差別、精神的な弱さと依存。 -
悲惨だとは思うけど、あまり共感も同情も持てなかった。
セーフティネットが機能しないのは、確かに制度の問題ではあるけれど、結局は無知なことが悪いんじゃないか、と思ってしまう。 -
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