週末シンガポール・マレーシアでちょっと南国気分 (朝日文庫)

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  • 朝日新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022618467

感想・レビュー・書評

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  • さらっと流し読み。自分の旅行に有益な情報はそんなに

  • 下川さんのバックパッカー旅の旅行記。
    マレーシア、シンガポールを3日程度の週末でちょっと巡るための情報や、実際の体験が書かれている。
    植民地時代の歴史や、シンガポールがバックパッカーから敬遠される理由なども書かれていて勉強にもなる。
    昔のように激しいバックパッカーの旅ではないので、わりと旅慣れた人ならこの本の通りに行くことができると思う。
    LCCやバスをうまく使うルートがほとんどです。

  • ‪"週末シリーズ"のシンガポール・マレーシア編。一般的にリッチな旅先である場所だが、安宿、安飯の体験から都市の歴史的背景まで網羅。ガイドブックにはない情報も長年の蓄積がある著者ならではである。‬

  • シンガポールは「南国気分」というか、確実に南国でした。
    毎日気温は30度を超えるし、店先にはドリアンやら(ほんと臭い)ドラゴンフルーツやらパッションフルーツやら日本ではなかなかお目にかかれない果物がが並んでるし。
    自分が今かなり赤道に近い所にいるということを思い知らされます。

    そもそもシンガポール旅行に向けて買った本を帰国して一ヶ月も経ってから頁をめくることになってしまいましたが、旅の記憶を思い起こしながら読み進めるのもまた一興です。

    単なる旅行記というより、歴史についてかなり勉強になりました。

    第二次世界大戦後、マレーシアから追放されるというちょっと耳を疑うような状況で独立を強いられた国、シンガポール。
    ご存知の通り、建国からわずか50年、アジアの中で圧倒的な経済的成功を収めております。
    その立役者が初代首相のリー・クアンユー。
    (本書の中での彼の政治家としての評価は留保されております。)

    滞在中、国立博物館でリー・クアンユーの演説を視聴したのですが、目に涙を浮かべながら「今日から華人もマレー人もインド人もみんなシンガポーリアンになるのだ」と訥々と語る姿には真に迫るものが…。
    こんな政治家は日本には、少なくとも今の日本にはいない。
    その姿が印象に残る一方、具体的にどのようなことを成し遂げたのかについてはまったくの無知だったため、この本でかなりの情報を補完できました。
    現地では「Fair Price」にもかなりお世話になったんですが、まさかそれも彼が作ったものとは…。
    この国の市民生活の隅々にまで彼の思想、哲学が浸透しているというわけです。
    「母国」という言葉がありますが、彼にとっては母というより子どもと呼んだ方がしっくりきそうだと感じました。

    シンガポールを実際旅をしてみた印象は、自らのルーツにあんまり興味のない国なのかなーと。
    過去には何のこだわりもなく、ただ垂直に伸びていく国。
    建てては壊され、また新しく建設され続けるこの国の団地のように。

    不思議な国だった。
    今度行く時はもっと理解できるかな。

    また行くぜ、シンガポール。
    いつか行きたいぜ、マレーシア。

  • 節約旅行者から見る、物価高の管理国家シンガポールという視点が、他のシンガポールガイドに無い特徴。お隣のマレーシアに渡った途端、世界が変わり、マレー半島の中でも、宗教民族の色合いの濃淡で、土地によってまた世界が変わる。そうなるに至った歴史背景や政策を交えての、風景の描写は、多様性に富む分、このシリーズの中でも出色に感じた。

著者プロフィール

1954年(昭和29)長野県生まれ。ノンフィクション、旅行作家。慶応義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューし、以後、アジアを主なフィールドにバックパッカースタイルで旅を続け、次々と著作を発表している。『週末ちょっとディープな台湾旅』『週末ちょっとディープなタイ旅』(朝日新聞出版)、『旅がグンと楽になる7つの極意』(産業編集センター)、『沖縄の離島 路線バスの旅』(双葉社)など著書多数。

「2023年 『旅する桃源郷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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