濃尾参州記―街道をゆく〈43〉 (朝日文芸文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 朝日新聞社 (1998年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022641687

濃尾参州記―街道をゆく〈43〉 (朝日文芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2014.8.26 読了

  • この地に暮らし始めて半年。しかし日々の忙しさに追われ、私は未だこの土地の人と空気を肌で感じ得たという手応えを得ることが出来ない。その土地をつぶさに歩き風土や思念を焙り出す面白さのある「街道をゆく」シリーズ。本作なら名古屋という得体の知れぬ土地を読み解く手掛かりとイメージを得られるはずだ…。そう考えて読み始めた。

    しかし…。

     本書はシリーズの最後の作品。執筆の途中で筆者は斃れ、程なく他界した。濃尾地方への取材紀行が遺作になってしまった。司馬遼太郎自身による文章は80頁程で突然終わる。この80頁の内容にしても少々淡白に感じられ、シリーズの他の旅のようなスケールの大きい思索のダイナミズムが感じられない。淡白である。推敲途中のものか?とすら思われる。

     頁の残り半分を安野光雅の画と文、旅先での司馬さんのポートレイト、編集者による余話で補っている。だけれども、やはり物足りなさを埋めることは出来ない。

    なんとも手応えの無いまま読了してしまった。

  • 15/1/10 これにて全43巻完読

  • 執筆途中に逝去。よって薄い。

  • 美濃、尾張、参は三河。信長も秀吉も家康も生まれはこのへん。現在の愛知県と岐阜の一部。起業精神にあふれる一方、忠誠心も高い地域とか。トヨタ自動車の成功もこういう風土が関係してるんだなぁとか思ってたら途中で著者急逝絶筆。なんとも残念。

  • すごくはまる。

  • 【要旨】
     桶狭間古戦場へ向かう道を辿りつつ信長と今川義元を思い、松平郷で家康の生涯を考える―美濃、尾張、三河。戦国の世に多くの武将を輩出した土地を歩いたこの巻は、著者急逝のため、未完の結末を迎えた。安野光雅画伯のスケッチと最後の取材旅行への同行者が秘話を綴った手記、写真を併録。
     
    【感想】
     本書は兄の薦めもあり、名古屋にいる間に読もうとして、半年もの間、机の片隅に積まれていた。まず、読み始めて初めて知ったのが、著者が急逝のため、未完であり、「街道をゆく」の最終巻だということ。
     さて、表現力や日本語のキレイさは著者の特徴だと思われるが、一つの旅行記として、現在とラップして歴史を挿入していき、タイムスリップしたような、時間を飛び越えたような感覚になった。できれば未完ではなく、完成されたものを読んで見たかった。仕方ないことではあるが。司馬氏は、この続きとして、何を書こうとしていたのか。内容として網羅するのであれば、「美濃」の方の話だろう。
     著者の歩いた足取りに沿って、自分も廻ってみようと思った。

    【目次】
    第1章 濃尾参州記
    第2章 「濃尾参州記」の風景
    第3章 「濃尾参州記」余話

  • 司馬遼太郎の絶筆。
    東海地区出身の人間として、ようやくこの地域を書いてくれた矢先になくなったのは残念に思う一方、大切にしたい作品。

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