街道をゆく 43 (朝日文芸文庫 し 1-47)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.68
  • (11)
  • (8)
  • (16)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 141
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022641687

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「未完」という文字が、すごい悲しい。
    司馬遼太郎さんが見れなかった未来を担って行かなければ。

  • すごくはまる。

  • 【要旨】
     桶狭間古戦場へ向かう道を辿りつつ信長と今川義元を思い、松平郷で家康の生涯を考える―美濃、尾張、三河。戦国の世に多くの武将を輩出した土地を歩いたこの巻は、著者急逝のため、未完の結末を迎えた。安野光雅画伯のスケッチと最後の取材旅行への同行者が秘話を綴った手記、写真を併録。
     
    【感想】
     本書は兄の薦めもあり、名古屋にいる間に読もうとして、半年もの間、机の片隅に積まれていた。まず、読み始めて初めて知ったのが、著者が急逝のため、未完であり、「街道をゆく」の最終巻だということ。
     さて、表現力や日本語のキレイさは著者の特徴だと思われるが、一つの旅行記として、現在とラップして歴史を挿入していき、タイムスリップしたような、時間を飛び越えたような感覚になった。できれば未完ではなく、完成されたものを読んで見たかった。仕方ないことではあるが。司馬氏は、この続きとして、何を書こうとしていたのか。内容として網羅するのであれば、「美濃」の方の話だろう。
     著者の歩いた足取りに沿って、自分も廻ってみようと思った。

    【目次】
    第1章 濃尾参州記
    第2章 「濃尾参州記」の風景
    第3章 「濃尾参州記」余話

  • 司馬遼太郎の絶筆。
    東海地区出身の人間として、ようやくこの地域を書いてくれた矢先になくなったのは残念に思う一方、大切にしたい作品。

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

司馬遼太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×