永井荷風ひとり暮し (朝日文庫 ま 19-1)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022642035

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  • 永井荷風の人生を探るエッセイ。
    永井荷風は、裕福な家庭で育ったお坊ちゃまだった。親が高い地位にあり、不自由なく育ち、父親が亡くなった後は、遺産を継ぎ、自分の著作の印税もあって、まったく不自由のない人生を送るはずだった。しかし、性格がかなりの自己中心主義であり、他人への気遣いなど無く、彼を嫌う人が多かった。また生涯を通じて女性にだらしなく、結婚をしてみたものの上手く行くはずもなく離婚し、愛人を抱え、吉原、浅草に出入りする等、自由気ままな人生を送ったようだ。
    永井荷風の作品を読んだことは無く、全く予備知識もなかったが、彼の事はドナルド・キーンの「日本人の戦争」に記述があり、興味を持った。
    この本では、彼の人生をエッセイ風に紹介していて、大変面白く読めた。
    資産家の子供には、昔から共通点がある。自己中心主義、ケチ、自己愛、他人を見下す、自分の育ちの良さを誇る。自分の知人にも、そういう人がいる。

  • 14/11/15、Amazonマーケットプレイスで購入(古本)

  • 図書館にて
    7/9読了

  • 読みました。

    永井荷風さんについてのそぞろ歩きふうの評伝。
    軽く、たのしく読めます。
    話題はランダムに飛ぶ感じ。

    この本を片手に東京中を歩き回るのも一興か。
    もっとも、東京に住まぬぼくにはピンとこない記述も多し。

    じつのところ、永井荷風はこれまでは「ふらんす物語」を除いてあんまりおもしろいと思っていなかったけど、だいぶ年齢も重ねてきたので、今読んだらおもしろく思えるのかもしれません。

    すくなくとも、再読したくはなります。
    文庫本についてはこれまで出たほとんど全部を持っているとは思うので、ひっぱりだして(同じ作品が別文庫で重複している場合は完全には持っていないけど)。

    俳優さんが演じるなら島田久作さんあたりがもう少し老いてきたらハマりそうです。
    最近やってた三谷さんのドラマではたしか石坂浩二さんがやってたと思いますが、さすがにこの人ではないだろう、と。

  • こういう生き方に憧れる。

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著者プロフィール

一九七四年生。一九九四年法政大学入学後、一九九七年「法政の貧乏くささを守る会」結成。学食闘争やくさや闘争などを展開したのち「全日本貧乏学生総連合(全貧連)」を結成。二〇〇一年「貧乏人大反乱集団」結成。二〇〇五年高円寺にリサイクル店「素人の乱」をオープン。六本木ヒルズでの「クリスマス粉砕集会」、放置自転車撤去に反対する「俺のチャリを返せデモ」、中古家電売買規制に反対する「PSE法反対デモ」、土地所有に反対する「家賃をタダにしろデモ」、二〇〇七年杉並区議選立候補など、既成の運動概念にとらわれない自由で創造的な行動が注目を集めている。

主著:『貧乏人の逆襲!—タダで生きる方法』(筑摩書房、二〇〇八年)、『貧乏人大反乱』(アスペクト、二〇〇八年)、『素人の乱』(共編、河出書房新社、二〇〇八年)、『さよなら下流社会』(共著、ポプラ社、二〇〇八年)

「2010年 『グローバル化に対抗する運動ともうひとつの世界の可能性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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