椿山課長の七日間 (朝日文庫)

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著者 : 浅田次郎
  • 朝日新聞社 (2005年9月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022643520

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椿山課長の七日間 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

  • 高卒で中堅百貨店に入社。デパートマン一筋で過酷なノルマに耐え、課長にまで登りつめ、家では父親を介護施設に預け、年下の美人妻とよくできた一人息子に囲まれる。ありふれているが、社畜として幸せなサラリーマン椿山課長は取引会社との接待中に急死してしまった。

    全く予期しない天国行き。生きているときにやり残したことに後悔した彼は天国の役人から許可をもらい、別人の体で7日間だけ現世に舞い戻る。

    ラノベっぽいハートフルSFコメディだが、数々の歴史小説、ミステリー小説を生み出した大作家である浅田次郎が手がければ、単純なお涙頂戴小説には終わらない。複雑な人間関係と伏線だらけのストーリー。

    読み応えはあるのだが、人物同士の複雑な組み合わせに、主人公であるはずの椿山課長の存在すら置いてけぼりになる。登場人物が多すぎて、途中、作者ですら回収しきれていない気がする。

  • なんかいいね。

    やり直しをした3人が、こうゆうところで繋がってるんだっておもしろかった。

    椿山課長のお父さん、そして息子がいい!
    こんなおじいちゃんと孫の関係最高だ!

  • とにかくおもしろい!主人公はじめ登場人物の個性がひきたちみんな魅力的。ストーリーも構成も良く考えられている。かなりホロリとくるシーンもあり、それでいてユーモア性もあり、笑って泣ける良本です!超絶おすすめ。

  •  北海道在住なもので、スタットレスタイヤ交換にえらい時間を要するわけで・・・ガソリンスタンドで3時間待たされた間にこの本を読む。こちらを読んで思い出したのが、筒井康隆の死後の世界と交信するという短編小説。死後の世界がすばらしいと死者たちが宣伝するものだがら、現世の人々が競って自殺をするという怖いお話し(題はわすれた)小説『椿山課長・・・』は筒井康隆の短編ほど強く記憶にのこらないだろうな。凡庸

  • 再読。
    死後の世界から現世に戻り、自分の犯した罪を確認するストーリー。さくさく読めるし、設定が面白かった。息子とおじいちゃんのウソはとても感動した。

  • 再読。
    前回読んだのは10年近く前かも。

    浅田次郎さんの本は本書を含めて3冊くらいしか読んでないけど、人情劇がうまい人なんだなぁと思う。

    そもそもの設定や登場人物達の関係性など、完全なるフィクション(悪く言えばご都合主義?)なんだけど、出てくる一人一人がすごくリアル。
    「いい人」ばかりがでてくる不自然なお話ではなくて、みんな罪があり、後悔があり、だけど誰かの救いになっている。

    自分がこの世からいなくなるとしたら、最後にしておきたいことは何だろう。主人公やその他の2人のように、縁あった人達に感謝の気持ちを伝えることじゃないのかな。
    読み終わったあと、大切な人にありがとうと言いたくなった。
    生きている今なら言えるから。

    色々な登場人物に感情移入できる小説だったけど、個人的には、蓮ちゃんのありがとうが心に沁みて、泣けた。

  • 文庫の活字が小さくてどうなるかと思ったけど割とさくさく読めました。
    椿山さんはなぜ結婚前から付き合っていた男と結婚後も切れずに不倫を続けていた奥さんに対して怒らないのでしょう。子供だってその男との間に出来た子だったのに。なぜすんなり許しちゃうの?確かに昔付き合っていた彼女の気持ちを都合のいいように利用してたのは良くなかったでしょう。それで邪淫の罪と言われるなら椿山さんの奥さんはどうなるの?と言いたい。

  • たまたまだが
    タイムリーすぎて
    どうかな~と思ったが
    面白かった

    現世の罪によって講習の内容(DVDの流さや内容)が違う
    まるで、車の免許更新のようなイメージ
    見終わった後「反省」ボタンを押せば極楽に行けるって
    どんだけお手軽なんじゃいっ
    でもそこが◎

    どうしてもやり残しのある人は初七日の間だけ”別人”になって現世に戻れるのだが
    戻りたくなるか、ならないか、これからの生き方によるのだろうか・・・

  • 何度読んだかわからない、私の人生の1冊と言っても過言じゃない!泣きたいときに読んで泣いてすっきりほっこりできる1冊です。

  • 邪淫の罪...気をつけましょう苦笑

  • 家族の絆をこんなにも上手く描けるのは、やっぱり浅田次郎をおいて他にいないと思う。

    胸を熱くしながら、涙ぐみながら読んでいたらあっという間に読み終えてしまった。
    全く違う人生を送ってきた3人の、現世での繋がりも面白かった。

    個人的には、椿山課長のお父さんと息子の陽介、それから佐伯知子がとても好きでした。

    「この世に百の恋愛があるとする。でも、そのうちの九十九は偽物よ。なぜかって、自分のための恋愛だから。私は、百のうちにひとつしかない本物の恋をしていた。それは、すべてを愛する人に捧げつくせる恋愛です。あの人のためなら命もいらない。お金も、誇りも、私自身の恋する心すらいらない。」

  • コメディーであり、SFであり、ミステリーであり、任侠モノなのだが、浅田次郎の味わいが濃厚な大人のファンタジー。面白くも泣けた。

  • 読み始め…05.11.12
    読み終わり…05.12.17

    これはのっけから面白い〜!笑える泣ける。泣ける笑えるでも~ぼろぼろ・・過労な中年サラリーマンが突然死してしまい浄土寸前に現世に舞い戻って、あまりにも突然死すぎて家族に伝え切れなかった想いを告げようとしながら自分の死後の現実を知ってしまうというお話。
    中年サラリーマンだった男が美女の姿を借りて現世に舞い戻る・・というだけでも充分笑えてしまいそうなのに加えて、あとに残された人たちが亡くなった人に対してどれだけ想い偲んでいか・・を本人自身が知ることができるのですから涙涙です。

    こちらは映画化されるようです。実は私には椿山課長がどうしても俳優の○中○人さんに思えてしまってずーっと頭に浮かべて読んでいました。映画ではいったい誰が椿山課長になるんでしょうか・・??楽しみです。

  • P400
    死後の世界を免許センター仕立てに表現し、人の絆を大事にした物語。

  • 良い小説でした。
    突然死んでしまった46才の椿山課長は、やり残したことがあると、現世に戻って来る
    一緒にあの世絡め戻ってきた、7才の少年とヤクザ者の3人のお話と絡め、家族の大切さを訴えている

    最後は涙なしには読めない

  • 期待せずに読んだら、とても面白かった。
    禿げチビデブのおじさんが嫌いではなくなった( ᵕᴗᵕ )
    人柄が一番大事、それぞれの事情があり一方向で判断してはいけないなぁってつくづく教えられた気がする。ありがとうの1冊です(*ˊᵕˋ*)

  • 死という重いテーマをコミカルに描いていて面白かったと同時に、考えさせられるテーマだった。ラストまであっという間。人生とはどうあるべきかを見つめ直すきっかけになる本かも。

  • 一丹=伊勢丹 四越=三越 横島屋=高島屋 リーク 弔い合戦 醜聞しゅうぶん フラッグシップ 東からは宮益坂が、西からは道玄坂が降っている。その谷間に、山手線と明治通りが走っていた。今は暗渠になってしまった渋谷川も、入店した頃は饐えた臭気を放つ泥川だった。 春の小川 ナーバス 痕跡 冤罪 邪婬の罪 ボールペンを弄ぶ音が聴こえる。 赤とんぼ 献杯 浪花節はやめ。柄じゃないわ 縁故採用者 まるっきり呉服屋の丁稚 僭越 恋供養 演歌のタイトル オフレコ 拘禁ノイローゼ 円山町のホテル街 噂には尾鰭がつく 人間は「ありがとう」を忘れたら生きる資格がないんだよ。 白金台の木立に目を細める ロココ 身体捜検 文化的相似 起居動作ききょどうさ 明鏡止水 既成事実は必ずしも正義じゃない アナログなお母さんはディベートが出来ないらしい 仁義なき戦い スピリッツ・アライバル・センター(SACサック)浅草公園六区 やくざの組長武田勇 根岸勇太 緊急避難 シベリア 極楽浄土 よみがえりキット

  • 不慮の死により現世に想いを残す死者達が、一週間だけこの世に戻る物語。

    妙に役所的な死後の裁きや、全く異なる姿で現世に舞い戻るところなど笑いどころがいっぱい。
    それでいて思わず涙してしまう感動的場面もあり。
    気になったのは、構成がうますぎるところと小説的すぎる(リアリティを感じない)ところ位。

    本作の主人公と言える死者を3人にしたところが良い。
    話に幅が出て死者の人生が交錯するところなど、連作小説を読んでいるかのよう。

  • あっという間に読み切ってしまえる、テンポの良い作品だった。

    死んだ後の、自動車教習所のような場面に和み、天界にもお役所仕事があるという設定がユニークだった。

    地上に戻った三人の、三者三様のストーリーは、死者となって気付くことの切なさを感じた。

    最終的に、課長のお父さんがこわいことになるという結末は、わからなくもないが、辛い!

    正義感とは辛い!

    人の役に立つことを生きがいにするとは、簡単に口にできる言葉ではないのかもしれないと思った。。

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椿山課長の七日間 (朝日文庫)の作品紹介

働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れを告げるために、美女の肉体を借りて七日間だけ"現世"に舞い戻った!親子の絆、捧げ尽くす無償の愛、人と人との縁など、「死後の世界」を涙と笑いで描いて、朝日新聞夕刊連載中から大反響を呼んだ感動巨編、待望の文庫化。

椿山課長の七日間 (朝日文庫)の単行本

椿山課長の七日間 (朝日文庫)のKindle版

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