椿山課長の七日間 (朝日文庫)

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著者 : 浅田次郎
  • 朝日新聞社 (2005年9月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022643520

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椿山課長の七日間 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2013年、初泣かされ本。

    突然の死から、お役所仕事な黄泉の国の判定に納得がいかず、
    現世に全く別の姿で舞い戻ったデパートサラリーマン、任侠者、小学生。
    3人それぞれが抱えた悔やまれる気持ちの為、現世を駆け巡り、絡み合っていく。

    死という哀しいテーマの中、コミカルに温かくも描かれていて、
    笑って、泣いて、また笑って、泣いた。
    親子とは夫婦とは本当の恋とは。
    それぞれの絆や想いに目頭が熱くなる。

    心から分かり合えた人というのは、姿形が全く違ったとしても、
    きっとどこかにその魂を見つけてしまうのだろう。
    自分もそんな気がするし、そんな風に思いたい。

  • 涙がこぼれ過ぎて、通勤時の読書には向きません。とてもいい本でした。

  • 知らぬが仏。己の理解をはるか越えたところで沢山の恩恵を受けている。知らないところで日々それに包まれて生活を送っている。そんなことを思い知らされた。生い立ちを嘆いている暇はない。人生は人間が考えているほど長くはない。泣いたり悩んだり憎んだりするくらいなら、一歩でも自分を前に進めなければならない。立ち止まって振り返り逡巡すればするほど幸福は零れ落ちていくと覚悟した。生かされていることに感謝。合掌。

  • 椿山課長のおとうさん、
    とにかく素敵すぎる。
    素直にかっこいいと思えた。
    絶対にまねできっこないけど。

    佐伯知子もすき。
    「人間は『ありがとう』を忘れたら
    生きる資格がないんだよ。」

  • この一つ前に読んだ「神はサイコロを振らない
    http://booklog.jp/item/1/4122046238)」も、
    ある意味、黄泉がえりの話でしたが、
    こちらは完全に黄泉がえりの話。

    黄泉がえりの話というと、ホラーやファンタジー、
    感動モノといろいろ考えられますが、
    この作品は、コミカルな感動モノと言えば良いでしょうか?
    浅田節満載です。
    いやぁ、笑えて、感動しました。

  • 風邪で早退したときに一気に再読。
    前回読んだときも、朝5時まで読んでしまったことを思い出した・・・。
    現世に戻った3人のキャラがとてもよく、全員が微妙にリンクする過程もおもしろかった。「親分!」には涙が。まったく違う姿の人間のなかに、その人の魂を感じることができるほど、相手を慕えるなんて、生まれ変わりをしんじてしまうじゃないか。
    佐伯女史の深い深い愛にも胸を打たれました。

  • 突然死によって残した悔いを解消するために、別人として"よみがえり"をする物語。

    生きるって素敵なこと。死んで悲しまれるって素敵なこと。「死者の自分探し」という斬新な設定で、笑いあり、切なさありのハートフルなストーリーを描けるあたりは、さすが浅田次郎、といったところ。
    死後の世界は健在の人間からすれば想像しがたい世界だが、よみがえりが決定するまでの手続きの過程も、銀行での順番待ちを思わせる雰囲気を醸し出していて、浮世離れしすぎていないファンタジーな世界が繰り広げられているのが面白い。

    実は、現世によみがえりを果たした人々への供養として「初七日」があるのかもしれないなぁ。

  • 初めての浅田作品
    文句なしの5つ星だった。

    現世に未練を残して死んでしまったた3人が主人公。
    3人分のストーリーが、独立しているようで、見事に結びついている。

    やり残したことを片付けに、期限付きで蘇る。
    何処かで聞いたことのあるような話だなと思って読んでみると、物語の深さに良い意味で裏切られた。

    年齢や職業に関係なく、人は様々な都合に折り合いをつけて生きていることが改めて実感できる。

    とてもおもしろいのでおすすめ。

  • 死後の設定は面白かったんですが、登場人物にあまり感情移入できないまま最後まで終わってしまった感じでした。ところどころに入るユーモアを効かせたと思われるやり取りも言い回しが古いせいかまったく入り込めませんでした。ただ単純に文章が合わないってことかもしれません。展開としてもそれぞれの登場人物を無理やり絡めたような印象で、期待したほどの感動はなかったのが残念でした。

  • 高卒で中堅百貨店に入社。デパートマン一筋で過酷なノルマに耐え、課長にまで登りつめ、家では父親を介護施設に預け、年下の美人妻とよくできた一人息子に囲まれる。ありふれているが、社畜として幸せなサラリーマン椿山課長は取引会社との接待中に急死してしまった。

    全く予期しない天国行き。生きているときにやり残したことに後悔した彼は天国の役人から許可をもらい、別人の体で7日間だけ現世に舞い戻る。

    ラノベっぽいハートフルSFコメディだが、数々の歴史小説、ミステリー小説を生み出した大作家である浅田次郎が手がければ、単純なお涙頂戴小説には終わらない。複雑な人間関係と伏線だらけのストーリー。

    読み応えはあるのだが、人物同士の複雑な組み合わせに、主人公であるはずの椿山課長の存在すら置いてけぼりになる。登場人物が多すぎて、途中、作者ですら回収しきれていない気がする。

  • なんかいいね。

    やり直しをした3人が、こうゆうところで繋がってるんだっておもしろかった。

    椿山課長のお父さん、そして息子がいい!
    こんなおじいちゃんと孫の関係最高だ!

  • とにかくおもしろい!主人公はじめ登場人物の個性がひきたちみんな魅力的。ストーリーも構成も良く考えられている。かなりホロリとくるシーンもあり、それでいてユーモア性もあり、笑って泣ける良本です!超絶おすすめ。

  •  北海道在住なもので、スタットレスタイヤ交換にえらい時間を要するわけで・・・ガソリンスタンドで3時間待たされた間にこの本を読む。こちらを読んで思い出したのが、筒井康隆の死後の世界と交信するという短編小説。死後の世界がすばらしいと死者たちが宣伝するものだがら、現世の人々が競って自殺をするという怖いお話し(題はわすれた)小説『椿山課長・・・』は筒井康隆の短編ほど強く記憶にのこらないだろうな。凡庸

  • すごく面白かった。大人が読むべし。

  • 再読。
    死後の世界から現世に戻り、自分の犯した罪を確認するストーリー。さくさく読めるし、設定が面白かった。息子とおじいちゃんのウソはとても感動した。

  • 再読。
    前回読んだのは10年近く前かも。

    浅田次郎さんの本は本書を含めて3冊くらいしか読んでないけど、人情劇がうまい人なんだなぁと思う。

    そもそもの設定や登場人物達の関係性など、完全なるフィクション(悪く言えばご都合主義?)なんだけど、出てくる一人一人がすごくリアル。
    「いい人」ばかりがでてくる不自然なお話ではなくて、みんな罪があり、後悔があり、だけど誰かの救いになっている。

    自分がこの世からいなくなるとしたら、最後にしておきたいことは何だろう。主人公やその他の2人のように、縁あった人達に感謝の気持ちを伝えることじゃないのかな。
    読み終わったあと、大切な人にありがとうと言いたくなった。
    生きている今なら言えるから。

    色々な登場人物に感情移入できる小説だったけど、個人的には、蓮ちゃんのありがとうが心に沁みて、泣けた。

  • 文庫の活字が小さくてどうなるかと思ったけど割とさくさく読めました。
    椿山さんはなぜ結婚前から付き合っていた男と結婚後も切れずに不倫を続けていた奥さんに対して怒らないのでしょう。子供だってその男との間に出来た子だったのに。なぜすんなり許しちゃうの?確かに昔付き合っていた彼女の気持ちを都合のいいように利用してたのは良くなかったでしょう。それで邪淫の罪と言われるなら椿山さんの奥さんはどうなるの?と言いたい。

  • たまたまだが
    タイムリーすぎて
    どうかな~と思ったが
    面白かった

    現世の罪によって講習の内容(DVDの流さや内容)が違う
    まるで、車の免許更新のようなイメージ
    見終わった後「反省」ボタンを押せば極楽に行けるって
    どんだけお手軽なんじゃいっ
    でもそこが◎

    どうしてもやり残しのある人は初七日の間だけ”別人”になって現世に戻れるのだが
    戻りたくなるか、ならないか、これからの生き方によるのだろうか・・・

  • 何度読んだかわからない、私の人生の1冊と言っても過言じゃない!泣きたいときに読んで泣いてすっきりほっこりできる1冊です。

  • 邪淫の罪...気をつけましょう苦笑

  • 家族の絆をこんなにも上手く描けるのは、やっぱり浅田次郎をおいて他にいないと思う。

    胸を熱くしながら、涙ぐみながら読んでいたらあっという間に読み終えてしまった。
    全く違う人生を送ってきた3人の、現世での繋がりも面白かった。

    個人的には、椿山課長のお父さんと息子の陽介、それから佐伯知子がとても好きでした。

    「この世に百の恋愛があるとする。でも、そのうちの九十九は偽物よ。なぜかって、自分のための恋愛だから。私は、百のうちにひとつしかない本物の恋をしていた。それは、すべてを愛する人に捧げつくせる恋愛です。あの人のためなら命もいらない。お金も、誇りも、私自身の恋する心すらいらない。」

  • コメディーであり、SFであり、ミステリーであり、任侠モノなのだが、浅田次郎の味わいが濃厚な大人のファンタジー。面白くも泣けた。

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椿山課長の七日間 (朝日文庫)の作品紹介

働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れを告げるために、美女の肉体を借りて七日間だけ"現世"に舞い戻った!親子の絆、捧げ尽くす無償の愛、人と人との縁など、「死後の世界」を涙と笑いで描いて、朝日新聞夕刊連載中から大反響を呼んだ感動巨編、待望の文庫化。

椿山課長の七日間 (朝日文庫)の単行本

椿山課長の七日間 (朝日文庫)のKindle版

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