- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022643803
作品紹介・あらすじ
不穏な事件が相次ぎ、未會有の災害にも見舞われて、神町の夏は悪夢のうちに過ぎようとしていた。暴かれる秘密の関係、呼び戻される恐るべき過去…いったい誰が神の怒りに触れたのか?"神町クロニクル"は大団円に向け疾走する。著者最高の傑作長篇、ついに全4巻完結。
感想・レビュー・書評
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フリも、その前の説明も、設定も長いし人物も多い。しばらくずっと何も起きないんだけれどずっと不穏。これちゃんと爆発するでしょうね?と疑い始めた辺りから、というか、むすろ、はずめのはずめから術中にハマっていたのだ。さながらタランティーノでいて、キューブリックでいて、イーストウッドでいて、とてつもない大作家様でおみそれしました!としか言いようがない。
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げすな人々が引き起こす騒動の長大な物語。内容の無さと徹底したリアリズムと語りの巧妙さが不自然なまでにアンバランスで例によって消化不良。登場人物もやたらと多いうえにひとりも好きになれない。「みんな違ってみんなくず。」だけど圧倒的なまでに面白い。
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神町物語の長編、いよいよ閉幕です。凄い数の登場人物で、それぞれに纏わる物語を、最終的にどう料理していくのかが見ものだったけど、こうなりますか。初めから”死”との親和性が高い内容だったけど、最後はもはや、虐殺ですね。一人称で登場する、いってみれば準主役たる面々が、ここまでこぞっていなくなるとは…ビックリしました。ってか、続編もあるみたいだけど、どうなってしまうんだろ。でも総じて、この混沌とした世界観が気に入ったし、この町で起こる他の物語も読んでみたいので、神町サーガ、まだ楽しませてもらいます。
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バランスが悪い。後半もっとページ割いて欲しかった。
フォークナーのヨクナパトーファものか
ガルシア=マルケスのマコンドものが読みたくなったのは
主人公が人じゃなくて町だったからでしょう。 -
読了。どっと疲れた。しばらく悪夢にうなされそう。良くも悪くもこの小説は力を持っている。
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書き方は好き。特徴的。最後の阿部和重の再登場なんかは後味悪くて、面白い。ただ、最後は皆、死んで、ストーリーをまとめようとしていく感じが、ちょっと強引で残念。だから、最終話は☆二つ。
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阿部氏の傑作。
下世話を基調にした最高のストーリー展開。一気に読めます。 -
最終巻。
いやはや、すごかった。
まさかこんな結末とは…。
分かったような分からないような状況なのだけど、それでもいいやという感覚。
特に最後は物語の勢いに乗ったそのスピード感が気持ちよかったからもう一度読み返す気になれない。
今はこれで満足。
どうしても気になったら再読しようと思う。-
コメントありがとうございました。
読んでたら自分もちょっとまた阿部さんを読んでみたくなってきました。
評判の「ピストルズ」にそのうち挑戦しよ...コメントありがとうございました。
読んでたら自分もちょっとまた阿部さんを読んでみたくなってきました。
評判の「ピストルズ」にそのうち挑戦しようかと思います。
2011/12/05
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