街道をゆく 7 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか (朝日文庫)

  • 67人登録
  • 3.23評価
    • (1)
    • (5)
    • (14)
    • (2)
    • (0)
  • 8レビュー
著者 : 司馬遼太郎
  • 朝日新聞出版 (2008年9月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644466

街道をゆく 7 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • (01)
    媒体は週刊朝日,本書収録分は1973年から75年頃に取材され,記述され,掲載されたものである.三重,滋賀,大阪,奈良,兵庫(淡路),島根,岡山などへの旅の記録であるが,筆はもちろん周囲の地域や,海や島,半島や大陸へと及んでいく.
    彼らの旅行は,著者のほかにも,挿画家,編集者などのほかに,ところどころの郷土史家(*02)が伴われ,取材や描写は,経営者をはじめ,道で出会った人,そこで働く人たちまでに及ぶ.
    昭和50年代にかけては,鉄道やバス,旅客船など,ひととおりの公共交通手段も整っていたであろうが,彼らは主に自動車での移動を試みている.
    こうした条件のもとに描かれる風景は,それでもなお懐かしい.著者が歴史作家であるという理由もあるだろうが,古代から中世近世を経て,近現代までの土地土地の風景や,人が住まうにいたった情景をさらりと描いている.
    「街道をゆく」というテーマであるから,土地への執着は深くはない.それは自動車という移動手段にもより,時にはどたばたと強行な移動もしているから,土地と土地のつながり,人がどこから来てどこへ行こうとしているのか,という観点や目線による浅さでもある.
    その浅さは,思考や発想の軽さを容易にし,多くの場面で著者の大風呂敷な文明観が開陳される.砂鉄の話,漁法の話,松や楠の話,戦闘と防御の技術の話などは注目に値する.
    心安く,数々の印象的なエピソードを楽しみながら旅行記として読むのも楽しいだろうが,大風呂敷の歴史的な空想が広げてくれた世界観を楽しむのも本書の読み方のひとつであろう.

    (02)
    宮本常一のテグスをめぐる説,四手井綱英の松枯れについての言及など,歴史的な史料だけでなく,著書が,当時の最新の学説等も漁ったうえで,これらの旅行記を執筆していることは覚えておいてよいだろう.

  • なんとなく、歴史ではいつもどの地域にも大名とか殿様ってのが居て地域を支配していたと思っていたのだけど、ここ最近の読書で自治を維持した集団(主に僧や宗徒)があるのだということを学んでいる。権力も一概ではないな。

    砂鉄のみちの日本が歩んできた鋳鉄の歴史面白かった。日本は森林と水に恵まれたため鉄が安く精製でき、農具としてかなり発展したためそれが生産性に繋がったと。古代、明らかに文化を牽引していた朝鮮は森林枯渇のため儒教的な発展を望まない地になった、という見解はとても面白く読みました。
    また古事記に言及した実際的なスサノオや八岐大蛇の存在など、興味深く読んだ。シバサンの時代を超えて現実を読もうとする姿勢好きです。楽しい。

  • 甲賀と伊賀が峠ひとつ境にしているだけであることを初めて知った。歩き比べてみるのも面白いかもしれない。
    砂鉄のみちで森林資源が豊富だからこそ、鉄を作れたのだというのになるほど。鉄を作るのには大量の木が必要なのだ。タタラ場を中心とした文化に興味が出た。

  • 今年は「街道をゆく」をゆっくりと振り返りながら、読み返す。

  • 旅に出る前には司馬遼太郎を読みたくなる
    自分と違う目線で旅が2度楽しめる本

  • 表題作のほか「大和・壺阪みち」「明石海峡と淡路みち」を収録。砂鉄の~は出雲の旅で、鉄の一般化が農地開拓を容易にし、増大した収穫が農業以外の産業を生み出した。なるほどなぁ。古代における朝鮮民族との交流も興味深い。

  • 403

  • 伊賀へ行くための参考に。上野城の扱いがちいさく残念。でも少しだけ雰囲気はつかめた。
    淡路島は面白かった。

全8件中 1 - 8件を表示

司馬遼太郎の作品

街道をゆく 7 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか (朝日文庫)はこんな本です

街道をゆく 7 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか (朝日文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

街道をゆく 7 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか (朝日文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

街道をゆく 7 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか (朝日文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

街道をゆく 7 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか (朝日文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

街道をゆく 7 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか (朝日文庫)の単行本

街道をゆく 7 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか (朝日文庫)の文庫

街道をゆく 7 甲賀と伊賀のみち、砂鉄のみちほか (朝日文庫)のKindle版

ツイートする