- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022644503
感想・レビュー・書評
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警視庁科学捜査研究所の特別被害者部
性犯罪者をおとりでトラップにかける
このネタだけで書いた本、今野敏先生
やエロ小説家が書きそうな設定(-_-;)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『娯楽』★★★★☆ 8
【詩情】★★★☆☆ 9
【整合】★★★☆☆ 9
『意外』★★★★☆ 8
「人物」★★★★☆ 4
「可読」★★★☆☆ 3
「作家」★★★☆☆ 3
【尖鋭】★★★★☆ 12
『奥行』★★★★☆ 8
『印象』★★★☆☆ 6
《総合》70 B- -
2009/10/11 コンパクトでまずまず。★4
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品川駅の女子トイレで火曜日に連続して起こった女性の殺人事件。科捜研特別被害者部の北見刑事がおとり捜査を行うが、再び火曜日に大崎駅の近くの公園で同じ犯人と考えられる殺人事件が発生し、謎が深まっていく。
おとり捜査の場面描写は緊迫して迫力があり、事件や捜査もテンポよく進んでいくし、捜査の紆余曲折も面白い。とても読みやすく、引き込まれる内容であった。「真犯人」の章までの展開はよくあるパターンで、予想できていたが、最後のひねりまでは予想していなかった。火曜日に事件が起こる謎、被害者が途中下車した謎、被害者が無防備にトイレに入った謎、清原静江の髪が切られていた謎、犯人の手の怪我の謎など、面白い謎がいくつも盛り込まれている。特異な犯人像も面白い。最後の田崎英子殺しが犯人の特定につながるわけだが、その殺害理由だけはちょっと拍子抜けするものであった。
しかし、北見刑事、盗まれたパンティの数が百枚以上になるのにも拘わらず、外に干し続けるというのは、スキがあるというか、何枚も盗んだ賊にとっては、誘っていると感じるのではないだろうか。 -
面白いシリーズを見つけた!
既にドラマに成っているようで
松下由樹=北見志穂・・・
どうも松下由樹が体格良すぎて
イメージがわかなかったが・・・
途中から
犯人はこいつだ!と目星を付けていたが
まさか・・・だった。
しかも、これって刑法39条?
小説とは言え殺されちゃった人が
救われないと納得出来なかった・・・。 -
発刊から約20年経っており、内容的に古さが否めない。
通勤電車内の痴漢行為が鍵となっているが、社内環境は当時とは相当異なっているだろう。
最終盤の犯人の独白と締めの一文は取って付けた感があり、読後感を損なわせる。
シリーズ5冊通読すると印象が違うのかもしれないが、2冊目に手を伸ばすかは疑問だ。 -
2時間サスペンスではすっかりお馴染みの感がある『おとり捜査官・北見志穂』シリーズの原作にあたります。
ドラマの方もその手のサスペンスものらしからぬところがある面白いシリーズですが、原作は更に面白かったです。偏見を取っ払って読んでみて頂きたい。続巻も是非読んでみたいです。 -
09.10コンパクトでまずまず。
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囮捜査官という、これまでにない捜査方法を取り入れたアイデアはなかなか斬新です。主人公自らの身を危険にさらすおとり捜査の描写は、十分な見応えがあります。
事件自体はシンプルですが、「よくぞここまで」と思えるほどにひねくり回したプロットは実に見事です。「見えざる人」をテーマにしたフーダニットの佳作です。 -
基本的には1つの話なのに、章ごとにまるで独立したような容疑者とエピソードがけっこう今までにないパターンのような気がする。これでも書かれたのが20年前って凄いな。当時はきっとタイトルが良くなかったんだな。