街道をゆく 11 肥前の諸街道 (朝日文庫 し 1-67)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644565

感想・レビュー・書評

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  • 著者の大きな関心事である、日本を大きく変えた外国(モンゴル帝国と、ポルトガル、オランダ)との接触に焦点が当てられていて、歴史の勉強になる。平戸と出島の違いも興味深かったし、外国と接した瞬間に浮き彫りになる日本人の特殊性みたいなことも、批判と同情とを交えて語られていて理解しやすい。
    『街道をゆく』の旅に必ず同行されている須田画伯についての言及も微笑ましく読みました。
    個人的には、九十九島を案内すると言って憚らない地元の友人に閉口し、ついにその強情に屈して案内されるものの、「絵葉書めいた光景」と淡白そのものの感想を不機嫌に洩らしているのが可笑しかった。

  • 最高に面白い。長崎の歴史本はまだ面白い本に出会えていなく、教科書っぽい本が多い。それゆえ、長崎学ぶ際の副読本として最高。旅行も横道にそれたり、話も横道にそれたりで、面白い。

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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