街道をゆく 13 壱岐・対馬の道 (朝日文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 朝日新聞出版 (2008年11月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644596

街道をゆく 13 壱岐・対馬の道 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 対馬旅行の調査資料。

  • 司馬遼太郎さんの小説は好きで、時間があれば読んでいたけれど(言うほど読んでないが)、「街道をゆく」シリーズは初めて読んだ。ちょうど、対馬空港で飛行機が飛ばずに時間があったので空港の売店で買って読んだ次第。
    壱岐・対馬を旅しながら、訪問する場所ごとにさまざまな歴史エピソードや個人的意見をとりとめもなく語っていくスタイルは、そこを訪れたことがある人にとっては非常に面白い。ただ、土地勘がない場所の話を読んでも分からないだろうなとも思った。一度そこに行って、街道をゆくを読んで、またそこに行けば楽しみは広がるだろう。
    対馬は万松院や和多都見神社が出てくると思いきや出てこず、知らない場所が出てくるのも面白い。まさに自由気まま。
    対馬のタクシーが暴走だというエピソード。これに対して当時の対馬では結構な騒動になり、大阪の司馬さんのところに謝りに行ったという話があるそうだ。
    それと、対馬の朝鮮との関係。朝鮮からコメをもらっていたというのは非常に興味深い。沖縄といい対馬と言い、国境の島は外交的に色んな顔を持つ必要があったのだろう。

  • 壱岐を訪れたことはないが、対馬に最初に降り立ったときにもった感想は「もののけ姫の世界だ」ということだった。もののけ姫と言えば、屋久島が有名だが、うっそうと茂る照葉樹林に険しい山々、石組みの武家屋敷や漁村、古朝鮮的な雰囲気が残るこの地は、どう考えても、屋久島よりももののけ姫の舞台に圧倒的に近い。それもそのはず、江戸時代まで朝鮮貿易の拠点であり(天気が良ければ対馬の北岸から釜山が見える距離である)、さらに遡れば、魏志倭人伝や古事記にもその名が知られ、古代神道の聖地とも言えるこの地は、他の日本の地域と比べて辺鄙であるが故にその雰囲気がしっかり残っているのである。対馬の固有名詞(人名・地名・寺社名など)は、古代の日本のよう。

    司馬遼太郎が朝鮮系の友人たちと、この地を訪れたのが1970年代後半のようである。話も朝鮮と対馬の歴史に重きが置かれる。こうして少しずつ自分が見た対馬と、司馬遼太郎が見た対馬を重ねていくと、時代が違えど興味が重なり面白い。以前訪れた際には、情報が全くなかったので「ツシマヤマネコと対州馬が見れたらいいや」で、現地の知人と試しに訪れた、万松院と近代の砲台跡がとても探検気分で面白くて得した気分であったが(それでも十分に対馬を巡ることが出来た)、欲を張れば大量の歴史資料を見逃したのは誠に残念な思い。

  • 司馬遼太郎は人物の大長編よりもこっちのシリーズのほうが好き。
    豊富な知識に裏打ちされた鋭い分析。
    壱岐は訪れたことあるから郷ノ浦とか唐人神とか勝本の名前が出る度に懐かしかったな。
    対馬での望郷のシーンが特に心に残る。

  • 九州の北方、玄界灘に浮かぶ2つの島。古来より物成りの良い壱岐は自活できたが、コメの獲れない対馬は朝鮮王朝から長く援助を受けていた。地理的にも九州より朝鮮半島に近い対馬の人々は、戦前まで買い物や映画観賞は釜山だったという。日帰りで。

  •  今回も興味深い内容でした。特に、豆腐の話が面白かったです。落語のまくらみたいで。
     対馬に行ってみたいけど、ちょっと遠い。
     この本も含めて、司馬さんの作品のなかにちょいちょい出てくる「東洋文庫」はすごいなぁ。読んでみたいのが、いっぱいあります。でも、大阪市立中央図書館には、蔵書がまったくない。府立図書館にはあるみたいなので今度一回行ってみます。

  • 行ってみたい神社や山々のお話がたくさん。
    雨森芳洲って対馬出身なんだねー。

    あと宗氏ってもともと惟宗氏が土着化し朝鮮や中国名として
    知らぬ間に宗氏になったんだって。。

    惟住とかと同じ。

  • 壱岐・対馬といえば、邪馬台国の頃からの日韓海路の要衝。西の日本海上にあり絶海の孤島というイメージが先行してるが、本書を通して、実は日本文化の源流の一端がここにあり、「弧」というにはあまりにも壮絶な体外交渉史があることに触れることができた。

    そこには同じく西で対外交渉では名を馳せた、博多や長崎といった
    土地にある、ある種のおおらかさや華やかさは影を潜める。特に対韓交渉の最前線となった対馬には、ほぼ国防の最前線の機能しか与えられながったがゆえの壮絶さがある。
    江戸時代、対馬を治めた宗家は、その対韓交渉を一手に引き受けることでしか、その存在意義を持つことを許されなかった。故にそこにはロマンの立ち入る余地は皆無。

    壱岐・対馬には昔から行ってみたいと常々思っていたが、本書を読んで特に対馬には、行くのに勇気がいるようになってしまったかもしれない。

  • 旅行前に読んだので、行く前に色々参考になった。
    壱岐と対馬の違いの指摘が面白かったが、実際対馬の人からも同じコメントをもらった。ただタクシーの運転手はもう荒っぽい運転をする人はあまりいないとのことで、その運転手も丁寧で親切でした。

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