街道をゆく 17 島原・天草の諸道 (朝日文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 朝日新聞出版 (2008年12月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644633

街道をゆく 17 島原・天草の諸道 (朝日文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 歴史は立地条件と為政者で変わるのだろう

  • 九州の西方、有明海を西から囲っているのが島原半島。そのすぐ下の群島が天草地方。ともに稲作に適さず、古来から貧しかった。島原の乱を筆頭に一揆の多発地帯。キリスト教にすがるも江戸幕府により禁教に。歴史的になにかとツラい地域です。

  •  久しぶりにこのシリーズを読みました。やっぱり街道をゆく、面白いなぁ。一気に読めました。
     島原と天草の細かい位置関係が分からないので、グーグルマップを参照しながら、読むとよくわかりました。天草って、よく見ると二つに分かれてたのね。知りませんでした。また、昔は本渡市って聞いたことあったんですが、今は市町村合併で天草市になってました。
     秀吉も、家康もじつは、キリスト教の布教がスペイン、ポルトガルの侵略の先兵である、とはこれっぽちも思ってなかった、という件が興味深かったです。
     秀吉は、来るなら来てみろ。返り討ちにしてルソンまで攻め返す、勢い。
     家康は、冷静に考えてスペインが多数の兵員を日本まで渡海させるのは不可能で、もし仮に来たとしても九州の2,3の大名で十分対処できる、との考え。そのため、九州には重量級の大名を配置している、と。
     なるほど、よくわかりました。

  • 島原・天草の諸道

  • 島原、天草といえば島原の乱が真っ先に思い浮かぶのは、さして突飛な発想ではないと思う。この旅ではその中核となる場所を静かに巡っていく。反面、司馬遼太郎の思索の旅は、乱の周辺をなめるようにゆくのみで、けっして中核への道をたどらない。読み手としては何かしらもどかしさを感じる旅である。

    司馬遼太郎は、選り好みはするが、好き嫌いといった昂につながる感情はあまり表に出さない作家だが、島原の乱や背景にいたっては珍しく嫌悪の情を隠そうとしない。

    逆にその姿勢が自分の、島原の乱に対する興味を深くさせるのだから、司馬遼太郎は恐ろしい。

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