- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022645081
感想・レビュー・書評
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「百獣屋」の居候、剣の遣い手である百地十四郎は、百獣屋の別の顔「万御助人」の一員でもある。武士に襲われていた兄妹を助けたことから藩の内紛争いに巻き込まれていく…
途中で兄妹側が、実は悪事を働いていた!とかもっとどんでん返しがあるのかと思ったが、普通に「万御助人」達の活躍を楽しめばいいんですね。 -
郷愁を感じるほど,昔ながらの物語~百地十四郎は旗本の諸子で25歳であるが,母もなくして剣術で生きるため駒形の百獣屋に居候し,御助人を行っている。店前で若侍とその妹が多勢に囲まれる危機を救い,出羽・滝園藩の河川工事に絡む御用商人と次席家老が結託し大金を掴んだのを察知した勘定吟味役が東軍流の手練れに惨殺され,敵討ちに江戸に上ったところを返り討ちに遭いそうだったのだ。兄妹の伯父から要請されて正式な助太刀を買うことになったが,藩の内紛には係わりたくはない。百獣屋の茂十は数百両の金を引き出し,敵討ちを成就させる~600円でお楽しみに読むのなら安いかも知れないが,何処かで読んだような筋書きで,何人も死んでいるのに町方の動きはない。隠密が動き出してお家取り潰しを巡って思惑が蠢き出しそうな雰囲気なのだが,まあ町方は動かないよな。これだけ激しく動き回れば,顔役が上前を撥ねそうなものなのだが,茂十が元顔役と云うことで,そうした動きを牽制しているということかな。二作目の「ごろんぼう」の絵の方が良い
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駒形町の百獣屋は、金で依頼され人助けをする「御助宿」。居候の浪人で「御助人」の十四郎は、武家の兄妹と知り合い、敵討ちの助太刀を引き受けるが…。
よくあるストーリーかなと思いますが、助太刀のつもりが御家騒動に巻き込まれたり、御助人の仲間たちがそれぞれの得意な方法で「シゴト」を遂行したり、チャンバラ描写がたっぷり書き込まれてて、非常に娯楽的でした。テレビ時代劇っぽい。 -
兄妹の敵討ち助太刀の為、十四郎達が活躍する話。そのまんまです。前作とともに読みやすいと思います。