- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022645333
作品紹介・あらすじ
裁判員制度を導入前にテーマとして扱い、その危うさを抉り出した名作「複眼の法廷」をはじめ、企業社会の欺瞞とジレンマをリアルに描いた「空中の楼閣」や「正義の翼」、そしてあの武藤弁護士が再登場する「編集された殺人」や「陣川警部補の災難」など劇場版へと盛り上がりを見せる9篇!連続ドラマ第6シーズンの第1話〜第9話を収録。
感想・レビュー・書評
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テレビシリーズの相棒を観ていなかったので、あまり期待していなかったが、
1話完結の話はストーリーが凝っていて小説としても十分楽しめた。
テレビのドラマの脚本を基にしているので会話の流れが多いが、
1話1話のストーリーが、その時放映時の社会的問題事例を扱っているのに、
事件とその結末がうまくまとまっており、楽しんで読むことが出来た。
裁判員制度の問題点を浮き彫りにした第1話「複眼の法廷」。
人間臭い刑事が事件に利用された「陣川警部補の災難」。
女性小説家とその主人の偏執的な愛情を描いた「蟷螂たちの幸福」。
ストーカーの問題を取り扱った「TAXI」。
裸婦の絵に隠された秘密を暴く「裸婦は語る」。
臓器移植とカリスマミュージシャンを扱った「この胸の高鳴りを」。
作家と亡くなった編集者の確執から公害の社会問題を取り上げた「空中の楼閣」。
爆破脅迫の身代金20億のダイヤを鳩が持ち去った「正義の翼」。
取り調べ映像の問題点を浮き彫りにした「編集された殺人」。
上記9話が収録されている。 -
複眼の法廷
陣川警部補の災難
蟷螂たちの幸福
TAXI
裸婦は語る
この胸の高鳴りを
空中の楼閣
正義の翼
編集された殺人 -
13/04/04-37
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裁判員裁判について考えさせられました。
今回も右京さん最高でした。 -
2007年7月から12月にかけて放映された作品のノベライズ版。
複眼の法廷
陣川警部補の災難
蟷螂たちの幸福
TAXI
裸婦は語る
この胸の高鳴りを
空中の楼閣
正義の翼
編集された殺人
相変わらずスラスラ読めて、それなりに面白いが、こうやってタイトルを並べてみても、あまり印象に残った作品はなし。
薫役の寺脇康文が1年後にはシリーズから卒業、降板の兆しか・・・
(2010/7/14) -
言わずと知れたシリーズもついにSeason6まで突入!
お気に入りはドラマと同じく「編集された殺人」。「複眼の法廷」もそうだけれど、このシリーズは現実の裁判員制度にも抵触しているんですよね。この制度が果たして正しいのか、というよりも正しく利用されるのか、という問題を提起する物語です。怖い……。 -
連ドラになる前から見ていた・・・のに、仕事やら何やらで忙殺されて中々リアルタイムで見られなくなり、久しぶりに見れたら何と相棒が変わっていて全然見なくなってしまったorz
なので、小説版と映像の違いは分からないですが、読みやすくて好きです。
月に1冊づつ買って集めて、ようやく新刊(って書いてあった)に追いつきましたとさ。
本格なハナシから割とライトなものまで(台詞でこいつアヤしい!って分かるのもあり)、通勤通学に丁度良い感じ。
裁判員制度を扱ったチャレンジな一作もあり。
シリーズ化したからか、以前の事件にからめてとか延長にあるような話もチラホラ。
なので、以前のシリーズご存知ないとかワタシのように間が開いてしまってる場合は順序よくお読みになってみてくださいまし。ただし、放送順に発刊されているワケではないのでその点だけご注意を。