耶律徳光と述律 上 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.50
  • (1)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 32
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022646309

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 耶律徳光と述律。耶律堯骨と言う名の方が馴染みがあるが徳光は漢名とのこと。兄突欲は文人肌の人物という印象だったがここで力に勝り武勇に優れ英雄タイプとして描かれ。堯骨は頭も切れ、戦場にあっても交渉においても冷静沈着だが、思いを寄せる美しい春には何年たっても思いを伝えられずそれを国中に知られている、というエピソードは小説的作為か。母の指名で皇位を継ぐも、身内の反乱は相次ぎ、ようやく鎮圧し、石敬瑭に助力し、契丹優位の外交体制を築き、と。それにしても五代情勢は複雑怪奇。特に馮道の身の処し方は興味深く。また魅力的な人物も、小悪党たちも、綺羅星のごとく。

  • 「李嗣源」に続く中華歴史物語シリーズ第3弾。相変わらず登場人物は多いのですが、前作ほどではないので何とか付いていけました。今回の主人公は耶律堯骨(やりつぎょうこつ)。上巻では彼が契丹の国王となり、中原に迫るまでが描かれます。

  • 五代史シリーズの、五代でも十国でもない契丹遼の太宗とその母后。
    前作主人公李嗣源死後の後唐ボロボロ状態に諸行無常を感じた。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

仁木英之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×