- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022648204
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学小説】編集者の月子が担当する新人恋愛小説家・夢宮宇多のもとに、ロマンチックな体験談を持つ女性を訪ねるという番組の司会役が舞い込む。夢宮はシンデレラのようなエピソードで結婚した女性を取材するが、彼女の話に隠された真実に気づき……。
感想・レビュー・書評
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おとぎ話の新解釈、というのだろうか。
面白い、私はこういうの好きだなぁと思いつつあっという間に読了。
シンデレラについては大学の講義でも題材になったことがあり、色々読んだので尚更興味深かった。
眠り姫、人魚姫、さらには美女と野獣…もっと知りたくなった。
人は(自分含め)皆の都合の良いように解釈するのが得意だから、時には様々な視点から見直し、不都合な真実を目の当たりにすることも必要だなぁと真面目に考えたりした。
続編も文庫化して欲しい…
大きい本は重いので。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
黒猫シリーズが好きで、この本を知りました。読んでみてやっぱり読みやすく面白く嬉しくなりました。次作を読むのが楽しみ。
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大好きなグリム童話の話が絡めてあってすごく面白かったです✨
そういう視点で見れるなんて!?と何回も驚きました。
いろんな視点から見るグリム童話の話が好きなので面白かったです。 -
おとぎ話の解体と、それをモチーフにした事件。
おとぎ話に隠された風刺?みたいなのは好き。「眠りの森の美女」のはなしがなかなかダークでおもしろかった。
夢センセの書いた小説も作中作として織り込まれていて、最後はおおっと思ったけど、犯人の登場が唐突では? -
結構面白くて一気読み。
ストーリーも楽しめたけど、それより童話の解釈が面白かった。
続きも読む!
2017.3.6 -
連作ミステリ。
シンデレラ、眠れる森の美女、人魚姫、美女と野獣、ロマンチックな話の別解釈と現実の世界でのミステリがリンクして面白く読むことが出来た。特にシンデレラはガラスの靴に主観を置くという考え方が面白かった。
恋愛小説の部分はエッセンス程度でほぼ本格ミステリ。 -
黒猫シリーズと似たテイストの、文学うんちくミステリ。小説内小説が重要なキーになっていたり、ちょっと凝った作りではあるけど、ライトな読み口。続編あるのかな。
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■俺がニセモノだったら、どうする?
「第一回晴雲ラブンガク大賞」を受賞して、華々しく文壇にデビューした恋愛小説家・夢宮宇多。その勢いを買われてか、恋愛小説のようにロマンティックな体験談を持つ女性を実際に訪ねて話を聞く、というネットテレビ番組のホスト役の仕事が入ってくる。担当編集・井上月子の説得で仕事を受けることとなったのだが、そこで出会った女性は、まさに現代のシンデレラのようなエピソードを持つ女性であった。しかし、夢宮宇多は話を聞くうちにエピソードの隠された真実に気づいていく…。その一方で、夢宮宇多の受賞作は亡くなった彼の幼馴染みが書いたのではないか、という疑惑が浮上し、物語は意外な展開を見せはじめるが―。アガサ・クリスティー賞受賞の鬼才が放つ、連作恋愛ミステリ!!