連写 TOKAGE 特殊遊撃捜査隊 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.32
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022648396

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学小説】国道246号沿いでバイクを利用したコンビニ強盗が連続発生、警視庁の覆面捜査チームトカゲに出動命令がくだる。IT捜査専門の捜査支援分析センターや、交通機動隊までもが動員されたが、解決の糸口は見つからない──。犯人はどこへ消えたのか?

感想・レビュー・書評

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  • 警視庁覆面バイク捜査チームを描いたシリーズ第三弾。最後はトカゲが犯人を逮捕したが、トカゲの必要性に関してはまだまだ不十分。それにしても、記者の湯浅がいじらしい。

  • 国道246号沿いでバイクを利用したコンビニ強盗が連続発生、
    警視庁の覆面捜査チーム"トカゲ"にも出動命令がくだった。
    防犯カメラに映った、
    黒ずくめのライダースーツにフルフェイスのヘルメットをかぶった犯人たちを求めて、
    "トカゲ"バイク部隊は国道周辺を24時間体制で捜査する。
    さらに、IT捜査専門の捜査支援分析センターや、
    交通機動隊までもが動員されるが解決の糸口はなかなか見つからない──。
    犯人はどこへ消えてしまったのか?

  • TOKAGEの視点と記者・湯浅の視点、シリーズ1作目から両者の視点が交錯するかのごとく事件が進展。というより、両者の推理が折り重なるようにして、事件の真相に近づくといったほうがいいかもしれません。

    3作読んでみて、そのタイトルからTOKAGEのバイクシーンに目が行きがちですが、本シリーズの主軸はこのTOKAGEと湯浅の双方の視点で事件が描かれているところかもしれません。

    TOKAGE側では刑事たちの捜査で事件の真相に近づくわけですが、湯浅のほうは多勢に無勢とはいえ、木島の推理もおかげもあって警察より先を行く場面も。隠蔽~や安積班といったいわゆる警察ものにおける刑事たちの捜査で徐々に真相に迫っていくストーリーとは違ったおもしろさといえるでしょう。

    ただ、その分捜査終盤の犯人を追い詰めるときの高揚感といいますか、読むのがやめられなくなり一気読みしてしまいたくなるシーンは少ないかも(そのせいか、星の
    数もちょっと控えめが続いています)。

    それにしても宝石展の登場のさせ方はちょっと唐突でしたね。コンビニ強盗を取材している湯浅に対して突然デスクが宝石展の取材をやれと命じるわけですが、読み手からすれば唐突感がありすぎて、「なんかあるな…」と感じずにはいられません。コンビニ強盗は単なる予行演習で本命は宝石展から高価な宝石を盗み出すこと、という構想自体はおもしろいのですが、湯浅視点での宝石展の登場の仕方には無理矢理感があるかなと思います。

  • 正直、以前の作品から余り期待してませんでしたが そこそこ面白く読めました 只、今後は このシリーズは読まないと思います

  • 逃走にバイクを使ったコンビニ強盗。
    宝石強盗の予行演習。
    逮捕劇はあっさりしている。
    無線の向こうで「確保」。
    偶然が重なって何とか事件解決。
    目で見たものを連写するかのように記憶する。
    そこに違和感があった。ただそれだけ。

  • 3.5かな。

    連続コンビニ強盗が発生する。
    連日の捜査にも関わらす、捜査は進展しない。
    犯人は何者で、なんの目的があるのか…

    また今回もトカゲが活躍してるようなしてないような感じですね。

    そして、トカゲの白石に恋して執拗に追いかける新聞記者。
    なんかキモいよ。
    記者じゃなければストーカーだよね?

    といいつつ、今回はこの記者が警察の先をいってる感じで、
    聞き込みやら、推理やら凄すぎ!
    たった一人で真相にたどり着いちゃったし……

    ぶっちゃけ、記者とトカゲを比べると記者の勝ち!って感じで、
    タイトルがトカゲじゃなければそんなに違和感はないんだけど、
    なんか納得いかないというか、シックリこない物語でした。

    まあ、全体としては面白かったんですけどね。

    まぁまぁです。

  • TOKAGEシリーズ第3弾。今回は上野君の成長が目覚ましく嬉しくなっちゃいました。新聞記者の木島も湯浅に少しずつ認められてきたようでいい味出てる。次作を期待します。

  • トカゲ第3弾。連続コンビニ強盗事件を追う。

  • 国道246号沿いでバイクを利用した強盗が連続発生、警視庁の覆面捜査チーム「トカゲ」に出動命令がくだる。IT捜査専門の捜査支援分析センターも動員され、「黒ずくめのライダー」を捜すが、なぜか糸口が見つからない…。犯人はどこへ消えたのか?

  • TOKAGE3

  • 久々のTOKAGEなのだが・・・・・、
    この事件は必ずしもトカゲさんたちが担当じゃなくてもいいんじゃね?と思ってしまった。

    むしろ、某他シリーズの署長さんが指揮を執った方がおもしろかったんじゃないだろうか。

    あと、あっちの係長さんが担当すれば、その親友に交機の隊長さんなんかもいるし。

  • TOKAGEの最新シリーズ
    面白い

  • このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
    とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。

  • バイクを使用し、コンビニを狙う強盗事件が連続発生した。
    捜査に当たることになった警視庁の覆面捜査チーム「トカゲ」の白石涼子は、強盗事件が国道246号線沿いで起きていることに注目するが、犯人たちの足取りは容易には掴めない。
    そんな中。「トカゲ」に興味を持つ新聞記者の湯浅からある情報がもたらされる。

    2017年4月23日読了。
    今野さんの描く警察小説にハズレなし。今回も手に汗握る展開で、楽しめました。
    トカゲチームの上野と記者の湯浅からの視点で描かれており、読者はその二人の持つ情報がいつひとつの線に繋がるのかでやきもきさせられますが、その分、最後には爽快感を味わえます。

  • 2017/04/06済

  • 第1弾の「TOKAGE」は白石が主人公だったが、この第3弾は上野が重要な位置を占めている。
    連続して起きたコンビニ強盗だったが、いっこうに解決の糸口が見えない。
    見たものすべてを記憶するように訓練されている「TOKAGE」の特性が事件を解決に導くのは面白い。
    しかし前2作に比べてどうにも物語そのものが上滑りしているように感じてしまった。
    事件の核心に迫っていく場面でも、犯人を追い詰めていく過程でも緊迫感がまったくないように思えた。
    他の刑事たちとは違う役割を持った「TOKAGE」を主人公にしたシリーズだが、この物語では「TOKAGE」の必要性をあまり感じなかった。
    好きなシリーズだけに少し残念な思いがした。

  • 独特の生真面目さが氏の文体にはあるが、本作もそれがよく出ている。読後に残る満足感はそういうことかな

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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