- Amazon.co.jp ・マンガ (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022690692
感想・レビュー・書評
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末法の世界で陰陽師が必要とされたのは怨霊思想から。と何かの書籍で読んだ記憶があるが、怨霊=妖と捉えれば時代の裏側にこのような出来事があってもおかしくないな。と捉えられる。狐であって九尾となる。というのは一体何を示しているのか?九尾の探求にとりつかれないよう気をつけないとね。読みやすくわかりやすいストーリー展開でいい。玉藻前が白面の者の元ネタだと確信できた
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岡本綺堂の「玉藻の前」の漫画化。
いわゆる九尾のキツネから殺生石につながっていく話。
で、まずしい家の娘が、キツネにつかれて、のしあがっていく話なんだけど。
つか、今の観点でいくとキツネだろうがなんだろうが、自分の美貌と才覚を最大限に利用して登って行こうとする女の話になるのだろう。が、それが<悪>になる時代に書かれた話ってことろがみそか。
うん。岡本綺堂の時代は男尊女卑的な、自立する女は全て悪みたいな、価値観が根底にあったのだろう。
が、今はそれとはまた違う価値観が生まれている。
綺堂の雰囲気とかイメージを崩さず、でも今日的な価値観で描かれているのだと思うのだけど。
ともあれ、いつの時代であろうと女の子は、ぼんやり<女の子>をやってることはできないのだ。 -
岡本綺堂『玉藻の前』を漫画化したもの。素晴らしく面白い。最後もすごくよかった。
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短編も良かったけれど、長編もイイ!(^o^)玉藻の前のなんと妖艶なこと!(〃ω〃)恐ろしい女なのに、ほいほい手玉に取られちゃう事、間違いなし(--;)しかし玉藻の前と陰陽師・安倍泰親との対決の場面にくると「先生!殺っちゃってください(>_<)」とも思う(^^;)幼馴染みの千枝松の一途さが切ない(T-T)