「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける2 (アサヒオリジナル)
- 朝日新聞出版 (2000年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022721372
感想・レビュー・書評
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相談に乗る、ってこういうことか~。と理解
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村上春樹はとても好きです。1Q84とか騎士団長とか、最近はあまりいいと思えませんが、ねじまき鳥と世界の終わりはとても好きで、何度か読んでいます。海辺のカフカも意外と好き。
でも、学生の頃はけっこう偏見があって(村上龍と混同していた)、けっこう食わず嫌いの時期がありました。そんななか、ふとしたことでこの本に出会い、村上春樹と村上龍が全然ちがう思考回路の持ち主であること、けっこう合理的でありながらユーモア感覚ももちあわせたおもしろいひとかもしれないということを知りました。
この本がなければ、その後村上春樹作品を読み漁ることもなかったという意味で、私にとっては大切な一冊です。また、20代半ば、人生に迷いかけていた私の羅針盤のひとつであったといっても過言ではありません。(2001年頃読了) -
久しぶりに読み返した。
実に多種多様な質問が掲載されていて、おもしろかった。
村上さんの回答に納得したり、ごくまれにちょっとだけ異論があったり、ははは、と笑いながら読ませてもらった。
やはり、魅力的な人物だな、と感じた。 -
男と女が食事に行って、2回目で何もなければ、次はない みたいなことが書いてあった。
あえて理由は述べませんが
とのこと。
まじか。理由を述べてください。2回目すらあった記憶ないけれど。 -
あの大ベストセラー作家、村上春樹さんが読者との交流的、質疑応答集です。異世界にいるような春樹さんが俗世間に降りてきてもなお、その個性が感じられます。
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すばらしい小説家だと思うけれど、作品はあまり好みではない村上春樹。
小説以外のものを読むのは「村上ラヂオ」以来となります。
この本はHPに寄せられた一般人からの質問に、村上氏が答えていくQ&A集。
シリアスなものから頓狂なものまで、寄せられたいろいろな質問の一つ一つに、時にはきちんと、ときにはユーモアの煙に巻きながら答えていく彼の解答がとても面白く、じっくりと時間をかけて読みました。
これまで謎だらけだった村上氏でしたが、きちんと普通の感覚を持っている、シャイで面白い人だとわかって、親しみを感じます。
日々の生活や自己作品のポリシーなどにも触れられており、広い意味で社会について深く考えている人だと思いました。
作品のような物哀しい雰囲気を漂わせた人かと思っていましたが、健康的でおもしろい人でした。
私が抵抗感を覚える彼の作品の性的描写について、自分の考えを誠実に説明してくれており、それに(なるほど)と理解できたのが、大きな収穫でした。
彼くらいのレベルの作家になったら、こわいものは何もなさそうに思えますが、かつて銀行に住宅ローンを断られたことがあると知って、(あんなビッグネームの人でも?)と驚きました。
また、絶妙な言葉の使い方ができる人なので、言葉遊びが好きなのも分かりますが、文章の途中に「だいじょうぶマイ・フレンド」と書いてあった時には、あまりの久しぶり感にのけぞりました。
村上つながりで、龍氏と仲がいいとは知りませんでした。
全然違うタイプの作家だと思っていたので。
NHKの集金の人に嫌な目に遭った経験が書かれており、これが『IQ84』の主人公の父親に反映されたのかと考えました。
読めば読むほど謎が深まる彼の作品ですが、作家は至極健全な日々を送っている人と分かって、少しもやが晴れた気がします。
今は「村上朝日堂」のHPはもう掲載期間が終了したそうで、残念。
今度、未読の『アンダーグラウンド』『ねじまき鳥』なども読んでみようと思います。 -
育児の合間につまみ読み。
悪くない。春樹式常識、春樹式ユーモア、春樹式韜晦、春樹式余裕、そして脱春樹的ワタシシャレオツじゃないですよオーラ。
今度作品について触れているところだけピックアップしてみようか。 -
HP「村上朝日堂」でやってたメールのやりとりの質問だけを集めた本。元ネタすべてが見たい方は「夢のサーフシティ」と「スメルジャコフ対織田信長家臣団」のCDROMに載ってます。
いちいちCDで見るのめんどくさい方に。水丸画伯のイノセントな絵も載ってるのもいいです。 -
すげ〜
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タイトルが長いが(笑)、本の本質をついている。
ホームページに寄せられた質問と、回答をまとめたもの。
力の抜けた、ユーモアのある回答で、面白かった。
こんなにもたくさんのやりとりを、ファンと作家が、直接していたことが、うらやましい。
http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/282-2e33.html